無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

122. 飛べ!ダコタ

終戦5か月後に佐渡島で実際にあった話を映画化したもの 1946年1月、イギリス軍の要人機ダコタが佐渡島に不時着する ついこの間まで殺し合いをしていた敵国、島にもイギリス軍に家族を殺された者もいて、島民は大いに戸惑うものの 「戦争は終わったのだから、…

121. ホテル・ニューハンプシャー

1984年のイギリス、カナダ、アメリカの合作 ニューハンプシャーは、ニュー・イングランド地方にある州で、自然に囲まれ、人口の9割以上が白人で、平均世帯収入が全米7位という、いわゆるニュー・イングランド地方のイメージ通りの州 地元出身のジョン・アー…

120. タクシー運転手

ふと気が向いて新宿の映画館(シネマート?)で鑑賞した2017年の韓国映画 ↑ の呑気な写真からは想像できないけれど、本作は1980年5月11日に起こった「光州事件」をテーマにしている 光州事件とは、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が暗殺されて18年にも及ぶ軍…

119. 華氏119

2018年のアメリカ映画 タイトルは、マイケル・ムーア監督が、アメリカ同時多発テロの際のブッシュ大統領の対応を批判した、2004年の「華氏911」にちなみ、トランプがヒラリーを破って勝利宣言した11月9日から数字を拾ったもの 数字の前に華氏が付くのは、レ…

118. スミス都へ行く

1939年公開のアメリカ映画 学生の頃、過去の洋画(名作や有名どころを)一通り観ておこうと、電話帳くらいの厚さの映画紹介本を読んで、せっせと観ていた 「ローマの休日」、「市民ケーン」、「アラビアのロレンス」、「十二人の怒れる男」、「天井桟敷の人…

117. 二重生活

大学院生の白石珠(門脇麦)は、ゲームデザイナーの卓也(菅田将暉)と同棲中 平穏な日々を過ごしていたところ、修士論文のテーマに担当教授の篠原(リリー・フランキー)から「尾行的哲学」を勧められ、心のバランスを失っていく 「無作為に選んだ対象で、…

116. エンゼル・ハート

本作公開が1987年 そして翌1988年に「ミシシッピー・バーニング」公開 と、アラン・パーカーが監督として一番勢いのあった頃の作品 当時は洋画を観始めて間もなかったし、公民権運動についてもほとんど知らなかったから、最初に観た人種問題を扱った映画とし…

115. ユーロトリップ

2004年のアメリカンコメディ 主人公のスコット・トーマス(スコット・ミシュロウィック)が、オハイオ州にある高校を卒業するところからストーリーが始まる 式が終わり、両親たちが待っている場所に出てきて記念の写真を撮っていたところで、年下の彼女フィ…

114. LIFE!

2013年のアメリカ映画 ウォルター(ベン・スティーラー)は、雑誌「LIFE」社の編集部で、ネガの管理をしている真面目なのが取り柄の、地味で平凡な男性 内気な性格で、密かに憧れているシェリル(クリステン・ウィグ)にも声を掛けられず、見守ることしかで…

113. 彼女がその名を知らない鳥たち

劇場で観たことを後悔するくらい不潔なシーンが多かった あまりポップコーンが好きではないので、劇場で何かを食べながら鑑賞することはないけれど、本作を観終わった時には 「食べ物を持ち込まなくて良かった、、」 と心底思った 男の顔は薄汚れ、前髪はだ…

112. アゲイン 28年目の甲子園

元高校球児の坂町(中井喜一)は46歳 結婚し娘にも恵まれたにもかかわらず、家族を顧みず仕事に没頭した結果、今はひとり暮らし ある日、元チームメイトの松川の娘、美枝(波瑠)が自宅に訪ねて来て、大学生の彼女が今、スタッフとしてサポートしている(元…

111. ムーンライト

2016年公開のアメリカ映画 アカデミー作品賞(一旦は「ラ・ラ・ランド」と発表されたことで)として記憶に新しい ひとりの黒人男性の人生を少年期、思春期、青年期とそれぞれ別の俳優を使って描いた作品 内気なシャロンは学校でオカマとからかわれ、毎日イジ…

110. キャディラック・レコード

伝説のミュージシャン、シンガーを映画化すると、オリジナルの偉大さにキャラ負けしてしまうことが多い 真似できないくらい強烈な存在だったからこそ伝説になったことを考えると、無理もない よほどの思い入れと自信がなければ「演じたくない」と思う役者も…

109. ピエロがお前を嘲笑う

2014年のドイツ映画 天才ハッカーが犯した罪により命を狙われるサスペンス 学校ではイジメられ、ピザ屋のバイトでも失敗ばかりのベンヤミン(トム・シリング) ある日、ピザを届けに行くと、同級生の男子たちの中に、密かに好意を抱いていたマリ(ハンナー・…

108. 恋する惑星

1994年の香港映画 最近三回目の鑑賞 公開の翌年くらいに本作を初めて観た時、アジア映画については歴史やアクションものを除いてほとんど知らなかった それが理由なのかわからないけれど、強烈な印象で今でも特別な位置に存在する作品 刑事223号(金城武)は…

107. 死刑台のエレベーター

1958年のフランス映画 ルイ・マル監督、25歳の時のデビュー作 音楽はマイルス・デイヴィスが映像を見ながら即興で演奏(!) ジュリアン(モーリス・ロネ)はエリート会社員、勤務している会社の社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)と不倫をし、ふたりは…

106. パッション・プレイ

2010年のアメリカ映画 ミッキー・ロークとミーガン・フォックス主演 という情報で何となく心づもりができたせいか(?)変な期待をして裏切られることもなく楽しめた マフィアのボス、ハッピー(ビル・マーレイ)の女に手を出してしまい、その手下に追われる…

105. さすらい

ヴィム・ヴェンダースの監督作品 1974年の「都会のアリス」、75年「まわり道」に続くロード・ムービー三部作の最終章 これ以降ロード・ムービーを撮らなくなったわけではないし、自分が観た順番も「ベルリン・天使の詩」、「パリ・テキサス」を観てから随分…

104. 紙の月

2014年の作品 女性銀行職員が、年下男性のために犯罪(横領)を犯してしまうというストーリー (実話をベースにしているわけではないらしい) 銀行で契約社員として働く梨花(宮沢りえ)は、エリートの夫と都内で二人暮らし 安定した平穏な毎日ではあるけれ…

103. 東ベルリンから来た女

2012年のドイツ映画 1980年の夏、東ベルリンの大きな病院で働くバルバラ(ニーナ・ホス)は、恋人の住む西ドイツへの移住申請を却下され、東ドイツの片田舎の小さな病院に左遷されてしまう ショックと不信感から、誰とも話さず心を閉ざしているバルバラに、…

102. ONCE ダブリンの街角で

2007年のアイルランド映画 ダブリンで父親と同居しているストリートミュージシャンの男が歌う失恋の歌を、東欧から来た移民の女性が気に入り、親しくなっていくところからストーリーは始まる この映画では二人の名前は明らかにされない、男、女、彼、彼女と…

101. 凶悪

1999年の「上申書殺人事件」をベースにした2013年公開作品 東京拘置所に服役している死刑囚須藤(ピエール瀧)から、雑誌社に一通の手紙が届く 上司に命じられ、記者の藤井(山田孝之)が面会に行くと、警察も知らない余罪(しかも三件もの殺人事件)、そし…

100. エイプリルフールズ

昨年6月から始めたこのblogもようやく100投稿 10か月で100本という数字は悪くない気もするけれど、映画を観るペースから考えると(観た全作品について書くわけではないにせよ)バックログが溜まる一方なのが悩ましいところ 2015年の映画 ひとつのテーマのも…

99. グッバイ、ケイティ

ケイティ(オリヴィア・クック)は、アリゾナ州のダイナーでウェイトレスとして働いている17歳 母親は自堕落な生活を続け、父親は「鉱山での事故で亡くなった」と聞かされているが本当のところはわからず、経済的に厳しい毎日を過ごしている 貧しい生活から…

98. スタンド・バイ・ミー

1986年のアメリカ映画 公開の翌年に観て、サントラも買って、ひとしきり世界に浸った作品 当時住んでた狭い部屋でベン・E・キングのタイトル曲を何度も聴いた イントロのベースラインを聴くだけで、本作のいろんなシーンと重なって、他のことができなくなる…

97. 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ

2017年公開の映画 タイトルにはアタマに「映画」と付く 公開時に新宿の映画館で、まったくレビューも読まずにふらっと立ち寄って観た 昼間は看護婦として、精神的にも肉体的にも厳しい環境で働き、夜はガールズバーでアルバイトをする美香(石橋静河) 自殺…

96. グランド・セントラル

タイトルからも上のポスターからも想像することは難しいけれど、原発をテーマにした2013年フランス、オーストリア合作品 これまで職を転々としてきた青年ゲイリー(タハール・ラヒム)は、原子力発電所の作業員として働くべく、身体検査、書類のサイン、さら…

95. サラエヴォの銃声

2016年のボスニア・ヘルツェゴビナ映画 サラエヴォにある老舗ホテル、ホテル・ヨーロッパでは、第一次世界大戦のきっかけとなったサラエヴォ事件(1914年にオーストリア領だったサラエヴォで、当時19歳の青年がフェルディナント大公夫妻を暗殺した)から100…

94. 東京物語

1953年の小津安二郎監督作品 尾道で暮らす年老いた周吉(笠智衆)と、妻とみ(東山千栄子)が子供たちに会いに久しぶりに上京する ところが子供たちは仕事が忙しいのを理由にあまり両親を構わない それをみかねた次男の嫁、紀子(原節子)が仕事を休んで東京…

93. ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅

2013年のアメリカ映画 頑固でヨレヨレのアル中老人、ウディをブルース・ダーン(初めて知った俳優、長いキャリアの中でも主役ではなかったようだ)が好演している 「おめでとうございます!あなたは$1,000,000の当選者です!」 という、誰がみても詐欺だとわ…