「リトル・ミス・サンシャイン 」で好演をみせたポール・ダノの主演 彼が出演している「それでも夜は明ける」も、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」も作品の始まりから最後まで重苦し過ぎるので、まずは比較的観易い本作をピック・アップ 話は80年代の自動車…
1989年のアメリカ映画 レイ(ケヴィン・コスナー)は、若い頃に父親(昔、マイナーリーグで野球をしていたという)と衝突して実家を離れて以来、疎遠なまま亡くなってしまったことを悔やんでいた 今はアイオワ州に住み、とうもろこしの栽培をしているけれど…
2014年のスペイン、アルゼンチン合作映画 何も考えずに唯、下らなくも楽しい二時間を過ごしたいなら、、本作がお勧め アルゼンチンでは歴代1位の大ヒット作 6つの短編に分かれているから、一話の時間は短く、最後にブラックで痛快なオチ(ここでは説明できな…
ヴィンセント・ギャロが監督、脚本、主演、音楽を手掛けた1998年のアメリカ映画 この作品を観る数年前、車を運転してニュージャージーからバッファローを通ってカナダに抜けたことがある ニュージャージーからニューヨーク郊外に入り、開放的な田園風景の中…
2006年のアメリカ映画 幸運にも公開時に劇場で、そして今回二度目の鑑賞 ジョナサン・デイトン、ヴェレリー・ファリス夫妻にとって初監督作品 初監督作品でこんな味わい深いロードムービー!と、驚いてしまった 夫妻はREM、レッチリ、トラヴィス、ウィーザー…
2016年の5月に前編、6月に後編が公開された それほど気になっていたわけではなかったのに、前編を観た勢いで後編も劇場で鑑賞 トータルで約4時間になるけれど全然長さを感じさせなかった 今回、5年ぶりに観直してもその印象は変わらず たった7日しかなかった…
1977年公開の角川映画「犬神家の一族」に続く第二弾 当時はまだ、この映画を理解する様な年齢ではなかったけれど、 「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね?」 というフレーズには聞き覚えがあるくらい宣伝広告されていた それまでの映画は、良くも悪く…
都内では2019年8月に公開されたスイス、ドイツ、フランス合作(ブラジルじゃないのか?) その前月にジョアン・ジルベルトが亡くなり、彼のアルバムを聴き返していた最中だったこともあって、ひとりで残暑の厳しい YEBISU GARDEN CINEMA まで行って鑑賞 公開…
(何年も前の話だけれど)同僚に変な言葉ばかり教えてくれるアメリカ人の女性がいた 彼女の口癖のひとつで、ちょっと変な扱いを受けたり、変な受け答えをする人を見ると、「He is COO-COO」と言う クークー、という言葉の意味がわからずポカンとしていると、…
1960年、成瀬巳喜男監督の東宝映画 都内山の手に住む中流(より少し裕福に見える)の家庭 還暦を迎えた母親と長男夫婦、独身の末娘で暮らしているところに、未亡人となった長女が戻ってくる 長男がある日、投資に失敗し、家族の間で醜い言い争いや、あけすけ…
2001年のアメリカ映画 監督はウェス・アンダーソン まずもってテネンバウムズ家の子供たちの服装がみなどこかおかしい 彼らはみな早熟な ”元” 天才で、長男(ベン・スティーラー)は10代で起業し成功し、 次男(ルーク・ウィルソン)も17歳でテニスの国内大…
2011年のアメリカ映画 ニューヨークのタイムズ・スクウェアで毎年大晦日に行われるカウント・ダウン タイムズ・スクウェア協会の副会長として、イベントを取り仕切るという重圧にピリピリしている人もいれば、新年最初の出産で賞金を貰おうとする二組の夫婦…
1995年、アメリカ・日本・ドイツ合作映画 大好きなハーヴェイ・カイテルの主演ということで、(しかもポール・オースターの原作!)DVDを所有してはいるのだけれど、デジタル・リマスターされているので、そちらも購入を検討中 ブルックリンの街角で(ハーヴ…
クリント・イーストウッドが監督した2014年のアメリカ映画 ニュージャージーに住むトミー(ヴィンセント・ピアッツァ)は、マフィアとも繋がり盗品の横流しをするなどして金儲けをする一方で、四人組のバンドで地元の店に出ながら将来を模索していた 弟分の…
2007年のアメリカ映画 「効率性の専門家」として、 「日々の行動をリストアップし行動に移す」ことの大切さを説く講演活動をして、生計を立てているフランク(ライアン・レイノルズ) 彼は「日々の生活が計画通りに進むこと」に満足しているけれど、妻のスー…
1993年、俳優、柄本明の初監督作品 家でも会社でも優しいけれど、頼りない健太郎(三浦友和)は、ちょと風変わりで積極的な社内のOL、かおる(夏川結衣)と思いがけず深い仲になってしまう 妻の佐和子(岸本加世子)は、義母と息子の4人で暮らしている戸建て…
2018年のカナダ・アメリカ映画 先月、シネマート新宿にて鑑賞 シネマート新宿のある新宿文化ビルの前身は、昭和12年(!)に創設された新宿映画劇場まで遡る(戦後に新宿文化劇場、昭和37年にはアートシアター新宿と改名し、昭和49年にビルが取り壊される) …
2013年の韓国映画 オ・デス(チェ・ミンシク)は愛娘ヨニの誕生日に酔っ払い、警察に補導されてしまう 仕方なく親友のジュファンに迎えに来てもらい、公衆電話から娘に「誕生日おめでとう!今から帰るね」と言い、ジュファンテに電話を代わる そしてジュファ…
2006年の公開 事前情報も入手せず、当日決めて劇場で鑑賞(何処だったろう?) 時々、といっても年に数回しかないけれど、「ふと気が向いて」映画を観る 寄席に行く(最近ご無沙汰しているけれど)と、お目当ての落語家以外は(登場する人数が多すぎて)聞く…
「永遠には続かない夏が、永遠に思える瞬間」 をそのまま映画にしたような作品 主人公のマイクは14歳、クラスにも馴染めず、裕福な家庭に暮らすも父は浮気、母はアル中という厳しい環境で、唯一の癒しはクラスで一番の美女、タチアナを眺めること そんなある…
1995年のアメリカ映画 原作者ヘレン・プレジャン、また監督、脚本を務めたティム・ロビンスも死刑廃止論者ではあるけれど、本作では制度の是非に偏ることなく(制度に反対する遺族も公平に描かれている)ストーリーが展開していく ニューオリンズの貧困地区…
2016年公開の是枝監督作品 「なりたかったオトナ」になれたのか? というテーマに、「なれなかったオトナたち」がもがく様子を描いている みんな生きていく中で、希望を抱いたり目標に向かって努力したりするけど、現実には失敗や挫折の連続でなかなか理想が…
1978年のアメリカ映画 今となっては贅沢なキャスト ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン、ジョン・カザール、そして本作で映画デビューから二作目というメリル・ストリープ ストーリーの中では、メリル・ストリープはクリストファー・ウォーケ…
恋恋風塵「れんれんふうじん」 87年の台湾映画 今回観たのはHDデジタリリマスター版ということもあって、台湾の田園風景の美しさに圧倒された もちろん技術進歩もあるのだろうけど、距離や角度や光の当たり方など、総合的に映像として美しいのがよくわかる 8…
おそらく世界で最も有名なブラジル映画(2002年) 時代が随分異なるけれど、知名度では「黒いオルフェ」と双璧かもしれない (ちなみに「未来世紀ブラジル」はイギリス映画です) 60年代のリオ・デジャネイロ スラム街ファベーラに住むブスカペは、優しい性…
2001年のスペイン映画 スペインの港町に赴任してきた国語の教師ウリセスが、下宿先の娘マルティナにひと目ぼれしてしまい、父親が心配していた通りに(!)ふたりは愛を育み、子宝に恵まれことで渋々結婚を許される マルティナには、結婚する前からずっと言…
2012年のアメリカ映画 長年メジャーリーグのスカウトとして、気になる選手を(家庭も顧みず)追いかけ続けてきたガス(クリント・イーストウッド)も年齢には勝てず、最近は視力もグッと衰えてきた 周囲から引退を勧められるも、頑固者のガスは彼らの意見ひ…
2013年のスペイン映画 原題 : VIVIR ES FACIL = LIVING IS EASY (with eyes closed)は、ビートルズのストロベリーフィールズフォーエヴァーの歌詞から ビートルズの大ファンの語学教師アントニオは、授業にもビートルズの曲の歌詞を使っている ジョン・レノ…
公開中の「ザ・バンド」を角川シネマ有楽町で観てきた(製作は2019年、カナダ・アメリカ合作) 座席予約の際、すべて空席だったので一番観やすい中央席にて ザ・バンドのファンでないと観ないだろうドキュメンタリーだから、館内は自分を含め地味なおじさん…
アメリカ50州にはそれぞれニックネームがある 例えばニューヨーク州ならエンパイアステート、ハワイ州はアロハステート、カリフォルニア州は(ゴールドラッシュがあったことから)コールデンステートという具合 特徴的なネーミングがなされているけれど、中…