無人島シネマ

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971. セカンド・ベスト 父を探す旅

引用元:filmarks.com

 

1994年のアメリカ映画ながら舞台はイギリス

 

田舎町で両親と同居していたホルト(ウィリアム・ハート

 

実家で営んでいる郵便局の仕事を母の死後に引継ぎ、今や寝たきりの父の面倒をひとりで見ている

 

ホルトの記憶に残っている両親はずっと仲が良く、いつも手を繋いでいた

 

一方で、内気な自分は両親の期待に応えることができず、ふたりを失望させてしまったと後悔している

 

そんなホルトは町で養子縁組の広告を見て、受け入れたいと望み、応募する

 

候補に挙がったのは孤児院にいる少年ジェイムズ(クリス・クレアリー・マイル)

 

刑務所に入っている父親にかなり偏った考えを仕込まれ、狂信的な忠誠心で父親を愛し、周囲を過剰に敵対していた

 

 

 

幼少期にしっかり愛情を注がれてこなかった少年の難しさを描いた「カモンカモン」を連想させる

 

 

タイトルのセカンド・ベストという言葉が印象的

 

思い出すのはエルヴィスやウィリー・ネルソン、ペット・ショップ・ボーイズまでカバーした名曲「Always on My Mind」にある歌詞

 

If I made you feel second best

Girl, I'm sorry I was blind

You were always on my mind

You were always on my mind

 

もし君より好きな人がいると思わせていたら

ごめん、僕が馬鹿だった

君はいつも僕の心の中にいたんだ

いつも君を心にいだいていたよ

 

 

本作でもジェイムズに散々手を焼いたホルトが「セカンド・ベストじゃ嫌だ」というシーンがあるが、何とも残酷な響きのある言葉

 

 

明日は、カンサスシティが舞台の作品をご紹介

 

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