無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

996. イリーナ

引用元:gyao.yahoo.co.jp

 

さあ帰ろうペダルをこいで」以来のブルガリア映画

 

 

ブルガリアの小さな町で夫とまだ赤ん坊の息子と暮らしているイリーナ

 

生活は苦しく、彼女もレストランで働いていたが、ある日こっそりビールを盗んでいた(サーバーからビニール袋に入れて持ち帰っていた)のがバレて、クビになってしまう

 

それまでも客の食べ残しをイリーナが店の裏口で売ったりしていたのを「生活が苦しいから」と見逃していた優しい同僚も、店主に報告せざるを得なかった

 

最後に店主に憎まれ口まで叩いて(しかもビールの入ったビニール袋をひっつかんで)家に帰ると、姉のルードミラと夫が一緒に裸で寝ていた

 

取り敢えずクビになったことを報告し、三人でビールで乾杯(?)する

 

そして「部屋が寒いから石炭を取りに行ってきて」と夫に頼み(いつも近所の治下にある穴からこっそり石炭を盗んでいた)、姉と二人っきりになってから不倫を問い詰めるイリーナ

 

ところが、その頃石炭を拾っていた夫は、天井が崩れて生き埋めになってしまい、何とか一命はとりとめたものの、両足の膝から下を失ってしまう

 

次の日からひとりで家族を支えなければならなくなったイリーナは、以前の店主に事情を話して再び雇ってほしいと訴えるも相手にされず(そりゃそうだ)、ネットで「代理出産」の仕事を見つけ、応募する

 

 

 

 

代理出産やそれに伴う難しさを題材にした作品でありながら、それよりも貧困とそれに起因したモラルの低さ、「貧して鈍す」というか「窮すれば濫(らん)す」を突き詰めたような強烈な人間ドラマ

 

観終わってからも、何とか(貧困から抜け出す)他の方法はなかったのか?と考えてしまう

 

それにしても、よくこんなストーリーを思いつくものだなあ

 

 

明日は、久しぶりにヒッチコック作品をご紹介

 

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