引用元:afarshore.jp
沖縄の劇場では、6月から公開されていたので、首を長くして待っていた作品を、ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞
日本で唯一、カタカナ表記の市名だったゴザ市
1974年に周囲との合併で沖縄市となり、コザという地名は無くなったものの、今でも民間企業の支店名や、学校の名前などに残り、この地域はゴザと呼ばれている
17歳のアオイ(花瀬琴音)は、夫のマサヤ(佐久間祥朗)と、まだ幼い息子の健吾と、ゴザに暮らしている
生活の為に健吾をおばあに預けて、友人のミオ(石田夢実)とキャバクラで働くアオイだったが、マサヤは建設現場の仕事を辞めてしまい、生活は困窮していく
次の仕事を探そうともしないマサヤは、アオイの稼ぎに頼るばかりか、次第にアオイに暴力を振るうように
そんなある日、アオイたちが働いている店にガサ入れが入り、未成年のアオイは働き口を失ってしまう
「これが今の沖縄の現実」という程単純な状況でもないだろうけれど、現実の一部ではある
若年層の貧困や、家庭内暴力は、沖縄にしか存在しない問題ではないけれど、沖縄に多いのも事実
受け止め方が大事な映画だと認識してから鑑賞したけれど、観終わってからも咀嚼に時間がかかっている
その割には、「お金を稼ぐことも、結婚相手を選ぶことも大事だな」とか、「いま自分が抱えている会社や仕事への不満なんて小さなことだな」など、凡庸な感想から抜け出すことが出来ないでいる
最後に、大好きなカトウシンスケが、安定のクズ役で出演している
明日は、スウェーデン映画をご紹介