無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1085. 夕なぎ

引用元:video.unext.jp

 

映画祭(「没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭」)のお陰で、彼女の魅力はもちろん、共演者、そして当時の欧州文化にスクリーンで触れる機会を楽しんでいる

 

今回はイヴ・モンタン、サミー・フレー、そして若き日のイザベル・ユペールが楽しめる「夕なぎ」を

 

 

 

 

翻訳者として働く30代の女性・ロザリー(ロミー・シュナイダー)は、夫と離婚してからは幼い娘カトリーヌとふたりで暮らしていたが、セザールという解体業を営む男性(イヴ・モンタン)と親密になり、アパルトマンで同棲を始める

 

セザールは明るく攻撃的な性格で、仕事にも情熱を注ぎ続け事業は着実に拡大していた

 

短気で粗野なところもあるけれど、ロザリーはそうした自分にはない面を持ち合わせたセザールに魅力を感じていたし、何よりも彼はロザリーを強く愛していた

 

そんなある日、ロザリーの母親の三回目の結婚式に、母がこっそり招待していた、かつての恋人ダヴィッド(サミー・フレー)と再会し、ロザリーは5年振りに彼と言葉を交わす

 

ロザリーにはまったくやましい気持ちはなかったものの、その様子を遠くから見ていたセザール、その後セザールに宣戦布告するダヴィッドとの微妙な関係が続いていく

 

 

 

あらゆる不満を、お金や周囲への命令で解決しようとする、事業で成功した哀れなセザール

 

ロザリーに夢中になり、一緒に生活までするようになったというのに嫉妬心を捨てられず、彼女に酷い言葉を吐き、ダヴィッドを殴ってしまう「トコトン情けない中年男性」を見事に演じたイヴ・モンタンは、イタリアの映画アカデミーから海外男優賞を受賞している

 

ロザリーを演じたロミー・シュナイダーは、パリから地方(ダヴィッドの叔父が住んでいる海岸沿いの小さな町)に移ってからより魅力的に映った

 

都会的なイメージがあるけれど、カジュアルな方が映える人なのかもしれない

 

その先が気になるエンディングも秀逸

 

 

原題は「C'esar et Rosalie」、邦題もそのまま「セザールとロザリー」で良かった気もする

 

 

明日は、最近劇場で観た、久しぶりに驚いた作品を紹介します

 

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