無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

558. すぎさりし日の、、、

引用元:amazon.co.jp

 

原題は「Les Choses de La Vie」直訳すると「人生のこと」

 

 

 

ピエール(ミシェル・ピッコリ)は妻のカトリーヌ(レア・マッサリ)とは別居中ながら、仕事上のパートナー関係は継続、息子との関係も良好だった

 

今は恋人のエレーヌ(ロミー・シュナイダー)とパリのアパートに暮らしていて、この夏にはふたりでチュニスに移住することになっていた

 

ところが息子に会いに行ったピエールは、帰って来ると「チュニス行きを延期してほしい、息子とバカンスの約束を今朝したから」と言う

 

チュニス行きを心待ちにしていたエレーヌだったが、こういう展開も危惧していたこともありピエールにキツく当たってしまう

 

エレーヌと気まずい別れ方をしてから、ピエールは車を走らせバカンスに向かう

 

その途中、これまでのエレーヌとのやりとりを思い出しながら不毛に感じ、立ち寄ったカフェで「もう別れよう」という手紙を書き封筒に入れる

 

次に寄った郵便局でその封筒を投函しようとしていたが、順番を待っている間に(エレーヌとの楽しかった日々を思い出し)気が変わり、手紙ではなく電話をかけることにする(エレーヌは不在)

 

それからピエールは自らのスピード運転で事故を起こし、重傷を負ってしまうのだけれど、意識が遠のいていく中で、周囲に集まった警察や医者の様子は見えていたり、家族やエレーヌとの思い出のシーンを思い浮かべたりする

 

そして「あの手紙は真っ先に処分しなきゃ」とか「早いうちに家具も直しておかなきゃ」などと、とりとめの無いTo Dos が頭をかすめていく様子にもリアリティが感じられ

 

「よく走馬灯のようにと言うけれど、実際にはこんなもんかな?」と思わせる

 

 

手紙を受け取った人物の対応に唸ってしまうオトナな映画

 

そのお陰か、ミシェル・ピッコリの魅力も本作でなら理解し易いと思った

 

 

 

明日は、幻想的な韓国映画を紹介します

 

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