引用元:amazon.co.jp
原題は「Les Choses de La Vie」直訳すると「人生のこと」
ピエール(ミシェル・ピッコリ)は妻のカトリーヌ(レア・マッサリ)とは別居中ながら、仕事上のパートナー関係は継続、息子との関係も良好だった
今は恋人のエレーヌ(ロミー・シュナイダー)とパリのアパートに暮らしていて、この夏にはふたりでチュニスに移住することになっていた
ところが息子に会いに行ったピエールは、帰って来ると「チュニス行きを延期してほしい、息子とバカンスの約束を今朝したから」と言う
チュニス行きを心待ちにしていたエレーヌだったが、こういう展開も危惧していたこともありピエールにキツく当たってしまう
エレーヌと気まずい別れ方をしてから、ピエールは車を走らせバカンスに向かう
その途中、これまでのエレーヌとのやりとりを思い出しながら不毛に感じ、立ち寄ったカフェで「もう別れよう」という手紙を書き封筒に入れる
次に寄った郵便局でその封筒を投函しようとしていたが、順番を待っている間に(エレーヌとの楽しかった日々を思い出し)気が変わり、手紙ではなく電話をかけることにする(エレーヌは不在)
それからピエールは自らのスピード運転で事故を起こし、重傷を負ってしまうのだけれど、意識が遠のいていく中で、周囲に集まった警察や医者の様子は見えていたり、家族やエレーヌとの思い出のシーンを思い浮かべたりする
そして「あの手紙は真っ先に処分しなきゃ」とか「早いうちに家具も直しておかなきゃ」などと、とりとめの無いTo Dos が頭をかすめていく様子にもリアリティが感じられ
「よく走馬灯のようにと言うけれど、実際にはこんなもんかな?」と思わせる
手紙を受け取った人物の対応に唸ってしまうオトナな映画
そのお陰か、ミシェル・ピッコリの魅力も本作でなら理解し易いと思った
明日は、幻想的な韓国映画を紹介します