無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

912. 離愁

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引用元:amazon.co.jp

 

1973年のフランス・イタリア合作

 

第二次大戦中のフランス

 

ジュリアン(ジャン=ルイ・トランティニャン)いよいよドイツ軍が国内に攻めて来るというニュースを聞き、身重の妻と幼い娘を連れて国外に脱出すべく駅に向かう

 

ところが駅には既に多くの人が詰めかけていて、妻と娘は何とか一等車をあてがわれたものの、ジュリアンは最後尾の貨車に押し込まれることに

 

何の仕切りもないスペースに、人と荷物だけが所狭しと詰め込まれた状態に、最初は苛立ちから喧嘩や口論する者も

 

やがて同じ苦境を乗り越えなければならない同士という連帯からか、途中から一緒に歌ったり、トランプに興じたりする中、ジュリアンは隣の美しい女性アンナ(ロミー・シュナイダー)に惹かれていく

 

 

観る人によって好き嫌いが大きく分かれそうな作品

 

とにかく最後の5分に集約され(過ぎ)ている

 

そして、そういう作品の常として「ネタバレ無しのレビューが書きにくい」

 

ストーリーの展開には若干強引なところはあるけれど、ある意味「これぞ映画」という面もある

 

主人公となるジュリアンの職業が結構重要なポイントだろうに、そこにもう少し触れてくれれば名作と呼ばれていたかもしれない

 

と少し辛口になってしまったけれど、ストーリー、状況設定、そして単純にロミー・シュナイダーの美しさを堪能するだけでも価値のある作品

 

 

明日は、住む場所に困る映画を紹介します

 

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