無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

913. セールスマン

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引用元:realsound.jp

 

2016年のイラン・フランス合作

 

教師として働くエマッド(シャハブ・ホセイニ)は、妻のラナ(タフネ・アリドゥスティ)と一緒に劇団に所属している

 

今は「セールスマンの死」という舞台の初日も迫り、稽古に明け暮れていた

 

そんな忙しいところに、住んでいるアパートに重大な欠陥が見つかり、急いで住む場所を探す羽目になる

 

幸い劇団の仲間が新しいマンションを紹介してくれ、早速引っ越しをすることに

 

以前の住人の荷物が一部残っているのを廊下に運び出し、自分たちの荷物を運び込み、新しい生活をスタートさせようとしていた矢先、初日の公演が無事に終わった夜、新居にひとりでいたラナが何者かに襲われてしまう

 

 

 

その日から夫婦の関係はギクシャクし、毎日口論が絶えなくなってしまう

 

 

 

非情にデリケートな問題ながら、本人はもちろんのこと、傍で支えようとする夫にも生活がある

 

教師の仕事もあれば、演劇にも出演しなければならないし、妻を周囲の雑音から守る必要もあるし、転居先を探したり、食事や睡眠も、、、

 

そんな中、精神的に不安定な妻が、反対を振り切って演劇に出演するも、芝居の途中で降板したり、無理難題を言ってくるのを全部受け止めなくてはならず、ついにはエマッドもフラストレーションを抱えきれなくなってしまう

 

 

 

初日の夜にラナが家にひとりで居たのは、舞台を観に来た検閲官の指摘事項にエマッドが対応するためだった

 

こういうちょっとしたところにもイランらしさが見える

 

他にも、乗り合いタクシーの中で男女が隣同士になってしまった際のやりとりや、教師と生徒が険悪になった時の物言いなども、新鮮な感覚で楽しめる

 

 

明日は、1973年のプラハが舞台の作品をご紹介

 

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