無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1205. あの子は貴族

引用元:amazon.co.jp

 

27歳の華子(門脇麦)は、松濤に住む開業医の娘

 

お正月は、一家でホテルのレストラン(個室)で食事をするのが恒例の、いわゆるお嬢様

 

しかし婚約していた彼氏に「あなたには他に相応しい男性が」とフラれてしまい、方々から新しい相手を勧められた結果、弁護士の青木(高良健吾)と結婚を決める

 

その青木の家庭は、華子の家よりもさらに良家で、(当初人柄の良さに惹かれるも)価値観の違いに戸惑うと同時に、無断で身元調査をする感覚にも違和感を持っていた

 

一方、美紀(水原希子)は、富山から上京し、慶応大学に入るものの、父親の失職もあり、ホステスとして働き始めるも学費の工面に行き詰ってしまう

 

元々、エスカレーター式に大学まで来た人たちとは、相容れないものを感じていたけれど、卒業さえも叶わない境遇の差に愕然とする美紀

 

そんな彼女は、ある日客としてきた青木を見て、大学でノートを貸した(のに返さなかった)男と気づき、それ以来、恋人とも言えない微妙な関係が続く

 

 

 

好みが分かれそうな映画だと思うけれど、個人的にはすごく面白かった

 

華子と美紀の対比はもちろん、どちらが良い・悪いではなく「単純に異なっている」状況、また理解してはいても両者には心の溝ができてしまいがちな状況を、ここまで自然に描いているのは見事だと感じた

 

 

監督は岨手 由貴子(そでゆきこ)

 

これから公開される作品が楽しみ

 

 

 

明日は、これより先はないという端、を意味する言葉がタイトルになった作品をご紹介

 

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