無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1130. 子猫をお願い

引用元:yahoo.co.jp

最近、「サニー 永遠の仲間たち」と「ガールフッド」という、数名の少女のグループが大人になっていく映画を観ていたので、正直なところ満腹感がありながらも鑑賞

 

やはり女性の方が、映像で表現できるほど楽しそうに振舞うし、時が経ち価値観が変わっていく様子が描き易いせいだろうか、本作も大いに楽しめた

 

仁川(インチョン)の商業高校で仲良しグループだった5人組は、大学進学ではなく、別々の道を歩むことに

 

テヒ(ペ・ドゥナ)は家のサウナや屋を手伝っているが、昔気質な父親が仕切る実家にウンザリしていた

 

ソウルの証券会社にコネ入社したヘジュ(イ・ヨウォン)は、忙しいが口癖になり、他の4人よりも充実した生活を送っている自負がありつつも、周囲の高学歴の同僚の様な仕事を任されていない屈辱も感じていた

 

両親の居ないジヨン(オク・チヨン)は、2階の床が抜けそうなトタン屋根の家に住みながら、イラスト描きていた

 

そして双子のピリュ(イ・ウンシル)とオンジュ(イ・ウンジュ)の双子は、露天商で生活費を稼いでいる

 

5人は今でも携帯で連絡を取り合い、時々集まってお茶したり、買い物したり

 

しかし、ひとりだけソウルで働いているヘジュは、他の4人と時間やお金など価値観が合わなくなり、最近では棘のある言葉で険悪な雰囲気になることも

 

それでもテヒのとりなしでまた5人で集まり、朝まで家飲みした日のこと、帰宅したジヨンは、自宅の周囲に人だかりができているのに気づく

 

二十歳前後特有の、後々考えれば可笑しなくらいのライバル心

 

これにも個人差があって、性格的な理由で持ち合わせない人も、上位にいる満足から感じない人、下位にいるくらいの方が居心地が良いと思う人も、またそんなこと一切考えないタイプも

 

5人組であれば3人くらいは平和主義でないと、この時期はキツいのではないだろうか

 

 

本作では5人組とはいえ、双子は常にセットとして描かれ(深くも描写されない)ており、平和主義のテヒ、対抗心に溢れたヘジュ、そして劣等感から頑なな態度になるジヨン

 

現実の世界では、テヒの役割はもっとお節介なタイプなのかな?とか、とはいえ貴重な存在だけどそれに見合う感謝はされているのだろうか?など考えてしまう

 

 

明日は、ロンドンの「おくりびと」的な映画をご紹介

 

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