無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1214. 八月の鯨

引用元:amazon.co.jp

夏になるとメイン州の小さな島にある別荘にやって来るサラ(リリアン・ギッシュ)とリビー(ベティ・デイヴィス)の姉妹

 

幼い頃から、もう60年も続いている夏の過ごし方だった

 

その頃になると、入江に鯨がやって来るのを、昔ふたりは楽しみにしていた

 

サラの夫が第一次世界大戦で亡くなった時には、塞ぎ込んだサラの面倒をリビーが、そしてリビーの目が見えなくなると、サラがリビーの身の回りの世話をしてきた

 

ところが最近サラは、リビーの辛辣さに手を焼くようになる

 

ふたりの所にお喋りにやって来る幼馴染のティシャ(アン・サザーン)や、修理工のヨシュアハリー・ケリー・ジュニア)、そして近所に居候しているロシア移民のマラノフ(ヴィンセント・プライス)に対しても、嫌みが止まらない

 

サラの別荘からは海が良く見えるため、ヨシュアが窓を大きくすることを提案するも「年寄りに新しいものは要らない」とにべもなく、釣った魚をさばきに来たマラノフにも「私が魚は食べたくない」と、和やかな空気を台無しにしてしまう

 

これには今まで姉の我儘をずっと聞いてきたサラも耐えられず「もう姉さんの面倒は見られない これから私はひとりで暮らしていく」と告げる

 

 

メイン州の美しい風景をずっと楽しめる作品

 

また全員がゆっくりと丁寧な英語を話すので、英語の勉強にも最適な作品

 

公開年度も異なるのに、何故か「ドライビング Miss デイジー」と記憶が重なる(おそらく同じ劇場で観たのかもしれない)

 

 

本作の撮影時、姉役のベティ・デイヴィスは79歳、妹役のリリアン・ギッシュは93歳だった

 

ベティ・デイヴィスは「イヴの総て」(1950年)で、スターの座を奪われる女優の役を演じていた

 

 

明日は、チープな魅力に溢れるアメリカの青春映画を紹介します

 

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