引用元:asmik-ace.co.jp
2014年のイスラエル映画
イスラエル映画の鑑賞は「運命は踊る」(ドイツ・フランス・スイスとの合作)以来
エンジニアだったヨヘスケル(ゼーブ・リバシュ)は老人ホームに住む今でも発明が大好き
回復の見込みもなく死を待つのみという苦しい毎日を送っている親友のマックスから安楽死の装置を発明してほしいと頼まれる
最初は断るも、親友の苦しさを理解しているヨヘスケルは彼の想いを叶えようと決心する
ヨヘスケルと同じくホームで生活している妻のレバーナ(レバーナ・フィンケルシュタイン)は不穏な動きを察し、激しく非難する
長閑なタイトルとポスターからは想像できない内容
安楽死、尊厳死といっても患者の数だけ事情は異なるし、法律を守ることが大事だということは百も承知な上でのストーリー
死に方とタイミングは選べないという永遠の難題の中で、世界中の高齢者が悩んだり苦労している現実を突きつけられるシビアな作品
本作に登場する老人はみな華美ではないけれど綺麗な身なりをしていて、自宅も病院やホームも整った環境でしかも常に良い天気のもとで暮らしているのは重いテーマの中で雰囲気的な唯一の救いだった(内容的な救いもあるけれど、そこまでは書けない)
最近観た「母なる証明」が正反対だっただけにその効果の大きさを実感させられた
明日は、ずっと前に劇場で観た、懐かしの映画をご紹介