引用元:Yahoo.co.jp
2010年の韓国映画
50年前の韓国映画「下女」のリメイク
ソウルの上流階級家庭を舞台にした格差社会を描いた作品、という面では2019年の「パラサイト 半地下の家族」にも影響を与えているのではと思われる
親友と二人で狭い部屋に暮らしているウニ(チョン・ドヨン)は家政婦として働き始める
勤め先となる豪華な邸宅には、大金持ちの主人フン(イ・ジョンジェ)と双子を身籠っている若い妻ヘラ(ソウ)、幼い娘ナミ、そしてその家のことは何でも知り尽くしている年配の女史(ユン・ヨジョン)が居た
いつも通り仕事を終えたウニが疲れて眠っていると、フンが上半身裸でワイングラス片手にやってくる
ウニが掛けているシーツを剥がしワインを勧めながら身体を触ってくるフンをウニは抵抗することもなく受け入れてしまう
そしてその様子を物音に気付いた女史が目撃する
それから二か月後、ウニの様子から(本人に自覚症状がない段階で!)女史は妊娠していることを確信する
戦略家の女史は、その推測込みの事実を雇い主のフンでも、その妻のヘラでもなく、時々邸宅に出入りしているヘラの母に報告する
このヘラの母も(娘の結婚相手選びにも大いに関与していそう)さらなる策略家気取り
邸宅に訪れた際にルンバにつまづいた様にみせかけてウニを二階から突き落としてしまう
ウニは脳しんとうと腰の打撲程度で済み事なきを得るも、入院中の検査で妊娠を(本人も)知ることになる
ヘラは激高しウニに平手打ちするも、母と女史は明日から数日出張に出掛けるフンには伝えないでおこうと言う
先述の「パラサイト」と比較すると「半地下生活」などのキャッチーな要素が大ヒットには必要なのだなあと(作品自体は決して見劣りするものではないだけに)、そして両作品とも抑制のきいたトーンで展開しながらも最後は大騒ぎという構成に疑問を抱いてしまった
(ダルデンヌ兄弟作品のように)抑えたまま作品を終わらせる方が余韻が楽しめると個人的には思うのだけれど、エンターテインメントとして「最後は盛り上げなきゃ」的なDNAがあるのだろうか(それって日本以外のアジアに顕著?)とか考えてしまった
明日は、28歳で亡くなった天才画家たちについてのドキュメンタリーを紹介します