引用元:filmarks.com
2016年のフランス・スイス・ポルトガル映画
原題は「Ma vie de Courgette」だからほぼ直訳か
ストップモーション・アニメーション(物体を1コマづつ動かして撮影する手法)作品の中でも陰影や風による動きなど、そのクウォリティの高さだけでも十分に楽しめるレベル
9歳の少年イカールは母親と二人暮らし
本名よりも、母親がつけたズッキーニというあだ名で呼ばれることを好んでいた
ある日、ズッキーニがロフトで(アルコール依存症の母親が飲んだ)大量のビール缶を積み重ねて遊んでいると、それを下の部屋に落としてしまう
それに怒ってロフトに上がってこようとする母親を遮ろうと、ズッキーニが蓋をしめてしまい、運悪く母親は亡くなってしまう
優しい警察官に保護され、孤児院で暮らすことになるズッキーニだったが、一人っきりになってしまったショックと、いじめっ子シモンのちょっかいに苦労する
アニメーションだけでも、、と書いたけれど、ストーリーも素晴らしかった
脚本を「ガールフッド」で監督・脚本を務めたセリーヌ・シアマが書いているという理由で鑑賞したから、驚きではないけれど、期待以上の内容
孤児院の子供たちにも慣れ、ズッキーニが自身の境遇について話すシーンで「(母親は不幸にも亡くなってしまったけれど)もし生きていたら、僕がオトナになってふたりでお酒をたくさん飲むようになると思うと、これで良かった」というニュアンスの発言をするシーンにヒヤッとさせられた
明日は、ベネズエラにある街を舞台のモデルにした作品をご紹介