引用元:Yahoo!映画
1973年、フランス・チェコスロバキア合作のアニメ映画
イガムという名の惑星では、人間(オム族)は小さな生物としてドラーグ族という青いからだをした巨大な宇宙人の様な民族に支配されていた
そのドラーグ族の少年の悪ふざけで母親を殺されてしまった赤ん坊は、優しいドラーグ族の少女ティバにペットとして拾われ、テーラと名付けられる
テーラは、ティバが勉強している様子を真似て知識をつけていき、ついに隙をみて逃げ出す
そして人間の仲間にも知識を習得させ、ドラーグ族から逃れて他の惑星に移住する計画を練る
宮崎駿にも影響を与えたというだけあって、73年の映画とは思えないほどのクウォリティと(特に日本人には新鮮に映る)オリジナリティが目をひく
写実的に描かれた(当時これを作るのは時間かかったろうなあ)人物に、独特の世界観を奏でる電子音楽、パノラマティックな風景が美しいアニメーション、当時のトップ・クリエイターが各方面から集まって挑んだ様子がうかがわれるだけに、部分的に(今となっては時代遅れな手法を含んでいても)今でも通用する作品だと思う
全編グロテスクだから好き嫌いはわかれそうだけど
ドラーグ族の議会では、人間の知性に脅威を感じ、どう対処するのかを話し合うシーンがあるけれど、この辺りは防衛意識の高いフランス人らしいなあと思った