無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

580. ベルリン天使の詩

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引用元:filmarks.com

 

1987年の西ドイツ・フランス映画

 

公開から間もなく(2-3年以内)に観て以来、3回目の鑑賞

 

初回はヴィム・ヴェンダース監督作品を観始めた頃で「好きな監督の作品」として観たけれど、正直なところぼんやりした感想しかなかった

 

今、振り返ると「よく理解できなかった」ことが、監督の他の作品を観たり、深くはまっていくきっかけになった

 

普通は、理解できないと興味を失ってしまうところを、逆の動きになったのは、理解できないなりの魅力を感知していたのかもしれない

 

 

 

ベルリンの街を見下ろしている守護天使のダミエル(ブルーノ・ガンツ

 

長い間、街に暮らす人のすぐ隣、すぐ後ろにまで近づいて見守ってきた

 

天使にとってみれば刹那を生きている人間に、またその生活に惹かれ、親友のカシエル(オットー・ザンダー)に

 

「天使としての生命を捨てて人間になりたい」と告げる

 

 

解散することが決まったサーカス団で空中ブランコに乗っているマリオン(ソルヴェーグ・ドマルタン)に惹かれているダミエルは、天使であることをやめる決心をする

 

 

 

製作準備や撮影の進め方などからして、かなり即興的に作られた作品

 

内容的にライブ感満載というわけでもないだけに(しかも商業的な成功も収めてしまう)この時期のヴィム・ヴェンダース監督が如何に充実していたのかがわかる

 

続編「時の翼にのって / ファラウェイ・ソー・クロース」と併せて観たい

 

 

 

 

明日は、自分にとって特別な、ブルガリア映画をご紹介