引用元:filmarks.com
1987年の西ドイツ・フランス映画
公開から間もなく(2-3年以内)に観て以来、3回目の鑑賞
初回はヴィム・ヴェンダース監督作品を観始めた頃で「好きな監督の作品」として観たけれど、正直なところぼんやりした感想しかなかった
今、振り返ると「よく理解できなかった」ことが、監督の他の作品を観たり、深くはまっていくきっかけになった
普通は、理解できないと興味を失ってしまうところを、逆の動きになったのは、理解できないなりの魅力を感知していたのかもしれない
ベルリンの街を見下ろしている守護天使のダミエル(ブルーノ・ガンツ)
長い間、街に暮らす人のすぐ隣、すぐ後ろにまで近づいて見守ってきた
天使にとってみれば刹那を生きている人間に、またその生活に惹かれ、親友のカシエル(オットー・ザンダー)に
「天使としての生命を捨てて人間になりたい」と告げる
解散することが決まったサーカス団で空中ブランコに乗っているマリオン(ソルヴェーグ・ドマルタン)に惹かれているダミエルは、天使であることをやめる決心をする
製作準備や撮影の進め方などからして、かなり即興的に作られた作品
内容的にライブ感満載というわけでもないだけに(しかも商業的な成功も収めてしまう)この時期のヴィム・ヴェンダース監督が如何に充実していたのかがわかる
続編「時の翼にのって / ファラウェイ・ソー・クロース」と併せて観たい
明日は、自分にとって特別な、ブルガリア映画をご紹介