無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

552. グッドバイ、バッドマガジンズ

 

 

都合の悪いものは何でも排除すべし!

 

 

と、考えているワケではないけれど、コンビニに成人向け雑誌が置かれている状況は、「異常なこと」だと思っていた

 

大手4社が取り扱いを中止した2019年度、業界売上が 12兆円、店舗数5.6万 に達するまで、知らんぷりを決め込んでいたという事実に、空恐ろしいものを感じないわけにはいかない

 

自分も学生時代はコンビニでバイトした(その節はお世話になりました!)し、その時は何も考えずにレジ打ちしていたけれど、そうした諸々の経験とか先入観とかを抜きにして、この機会にシッカリ考えてみよう

 

と、珍しくシネ・リーブル池袋にて鑑賞

 

 

 

 

時は2018年の東京

 

オシャレなサブカル雑誌の編集部で働きたい、という希望を持っていた女子大生の詩織(杏花)

 

大学の先輩・伊勢崎(カトウシンスケ)のツテを頼り、何とか就職を決めるも、出社初日にそのサブカル雑誌は休刊を発表、詩織が配属になったのは、あろうことか男性向け成人雑誌だった

 

落ち込んだまま仕事に向かう詩織だったが、上司の澤木(春日井静奈)や、元AV女優でコラムニストのハル(架乃ゆら)たちオトナが、真剣に向き合っている姿を見て、次第に考えを改めていく

 

やがて澤木の念願(数年前の希望だったとはいえ)だった「女性向け成人雑誌」の創刊にもがっつり参加した詩織は、怒涛の忙しさに埋没していく

 

終電を逃したり、週末も無いような日々を過ごす間に、過激な宣伝文句もスラスラと口をついて出るようになった頃、同僚のチェックミスにより、AVメーカーに多大な損害を与えてしまう

 

 

 

 

無観客での開催となった東京オリンピックが、取り扱い中止のきっかけになったというのも皮肉な話ではある

 

「外圧が無ければ変われない我が国」を象徴した出来事ではあるけれど、東京オリンピックを開催したことによる数少ないメリットだったのかもしれない

 

 

先日「サニー / 32」でも触れた、カトウシンスケが、詩織の先輩役て出演している

 

如何にも彼のキャラクターが活きそうな映画とあって、半分は彼目当てで鑑賞した甲斐があった

 

 

 

明日は、一転して、ブルックリンが舞台の作品をご紹介

 

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