新宿ピカデリーにて、イベント割を使用して1,200円で鑑賞
年末に福岡出張した際、博多のHUB(英国風パブ)に何故かチラシがたくさん置いてあったのを見て、気になっていた作品
舞台はウェールズの谷あいの村
ジャン(ト二・コレット)は、夫のブライアン(オーウェン・ティール)がすっかり衰えたこともあって、昼間はスーパーのレジで、夜はバーで働いている
近くに住む両親も、いろんな事が出来なくなり、電話で呼び出されることもしばしば
ある日、働いているバーで、競走馬の話を仲間にしている男性の大きな声が聞こえてきて、気になったジャンは、彼がビールのオーダーをしに来た時に話しかける
それ以来、競走馬を育て優勝するという夢が頭から離れないジャンは、その手段を調べ、仲間を20人集めて週に10ポンドずつ(@160だと1,600円)積み立てていくことを思いつく
バーで話しかけた男は、ハワード(ダミアン・ルイス)という税理士で、かつて馬主だった(そして全財産を失った)彼からノウハウを教わり、安価で馬を購入する
20人の仲間と協議して、最後は投票した結果、名前を「ドリーム・アライアンス」に決める
馬は順調に育ち、トレーニングを積んだ末にレースに出場、上位入賞を果たす
その後、ドリーム・アライアンスが怪我を負ったり、ハワードと妻の関係が危機的な状況に陥ったり(もう二度と馬主にはならないと誓っていた)、元気を取り戻したジャンの夫が再び不安定になったり、ハワードが会社を辞めたり
ジャンも、(快進撃を続けるドリーム・アライアンスに一切無関心で)大事なレースの前でさえ用事を言いつける父親に呆れ果ててしまう
それぞれが傷や綻びを抱えながら、怪我から復帰し大舞台に挑戦するドリーム・アライアンスに夢を託す
大筋のストーリーには何ら驚きは無いのだけど、心揺さぶられる映画で、何度か涙してしまった
イギリス映画好きには必ずアピールする快作!
週に1,600円の積み立てを「競走馬のために」2年間続けるのは、NISAやiDeCoよりも、そして宝くじよりも夢があるのだろう(実際にジャンの村の人たちの目の色が変わっていく)
これから劇場に行かれる方は、帰りに必ずビールを飲みたくなるので、そこもセットで予定しておくのがオススメ
主演のトニ・コレットは、どこかで観たことのある、、と調べてみたら「シックス・センス」で、あの少年の母親役を演じていた