渋谷Bunkamuraル・シネマにて鑑賞
タイトルは「あーる・あーる・あーる」と読み、制作の主要人物のイニシャル、或いは「火(FIRE)」や「水(WATER)」などのテーマから拾っているという
このタイトルからも、↑ のポスターからも「好みの作品ではないかな」という感じで距離を置いていたけれど、余りにも評価が高く、身近からもチラホラ絶賛の声が聞こえてきたこともあって鑑賞
舞台は1920年代のインド
森の中にあるゴーンド族の村で、歌の上手い少女・マッリ(トゥインクル・シャルマ)を、イギリス軍がデリーの総督府に連れ去ってしまう
特使を通じて身柄の引き渡しを求めるも、サラサラ対応する気のないイギリス側は無視する
これに怒る守護者ビーム(N.T.ラーマ・ラオ・ジュニア)は、アクタルと名前を変え、仲間と共にマッリを取り戻すべくデリーに向かう
その頃、デリーでは逮捕された独立運動家の釈放を求める民衆のデモが起こり、警察官のラーマ(ラーム・チャラン)は、デモ隊と激しくぶつかり合っていた
ようやくビームの反撃を恐れ始めた総督府は、専任の捜査官を募集、そこにラーマが名乗りを上げる
二人は、列車事故で巻き込まれた少年を協力して助けたことで意気投合、アクタルがジェニーというイギリス人女性(オリヴィア・モリス)を好きになったのをラーマがサポートしたりする中で、互いの身分を知らないまま親友となる
友情、秘密、(国家や部族への)忠誠心、(奪われた娘を取り返す)反撃など、魅力的なテーマの数々に加えて、これまで無い迫力のアクションに、ずっと惹きつけられたまま3時間があっという間に過ぎて行く(ル・シネマでは途中休憩はナシ)
圧巻のエンターテインメントに「さすが評判通りだな」と納得したけれど、やはり個人的な好みとは少し違うせいか、凄過ぎるアクションに(終盤は)ドーピング的なケミカルさを感じて、ジャッキー・チェンの映画が恋しくなってしまった(別物だから比べるのも野暮なのだけれど、、)