引用元:filmarks.com
原作は桜庭一樹の同名小説
奥尻島を襲った津波によって家族を失ってしまった10歳の少女花(山田望叶)
浜で彷徨っているところを遠い親戚の淳悟(浅野忠信)に助けられる
地元の名士で同じく遠縁の大塩(藤竜也)が花の面倒をみようとするも、家族の欲しい淳悟は無理を言って強引に花を引き取り、17歳差の親子としてふたりの生活を始める
高校生になった花(二階堂ふみ)の様子に異変を感じていた大塩は、ある日様子を見に自宅に行ったところ、窓からふたりが抱き合っているのを見てしまう
大塩は、別の街に住む親戚に花が高校を卒業するまで面倒をみてもらう段取りをつけ、それを受け入れるよう花を説得しようとする
官能的と表現してしまうことに抵抗があるほど観方に寄ればグロテスクな世界を、津波による被災に結び付けて描いているところに引っかかりもあるし、約二時間にまとめた強引さも感じられるけれど、背徳感に溢れたストーリーと、これ以外に無いと思わせるキャスティングに渾身の撮影と演技に引き込まれる作品
ラストシーンも印象的
最後に、実はこの映画を選んだ理由だったジム・オルークの音楽
決してアメリカ人の音楽がフィットするような映像ではないし、ストーリーが強烈過ぎて意識していないと気づかないくらいだけど、実に味わいのある作品に溶け込んだ音楽だった
明日は、大好きなあの香港映画の続編を紹介します