無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

975. ホテルローヤル

引用元:city.sapporo.jp

 

直木賞を受賞した桜木柴乃の小説が原作

 

釧路湿原がよく見える高台にあるラブホテル「ホテルローヤル

 

志望する美大の受験に失敗した雅代(波留)は、他に居るところも無く、実家のホテル業の手伝いをしている

 

浮気して前の奥さんの元を離れ、今の家庭を持った父親大吉(安田顕)、その父親がすっかり酒浸りになってしまったせいか、出入り業者の若い男ともう一年も不倫している母親のるり子(夏川結衣

 

幼い頃から「ラブホの娘」として揶揄われてきた雅代にとって、この上なく居心地の悪い環境から抜け出すことが叶わず失意の毎日を過ごしていた

 

唯一の楽しみは、アダルトグッズ販売会社の宮川(松山ケンイチ)が、時々営業にやって来ること

 

ところが、雅代が家業を手伝い始めたことで決心したのか、ある日母親が浮気相手と蒸発してしまう

 

 

 

 

 

ローヤルとは英語の royal で、「高貴な」という意味だろうけれど、カタカナでローヤル、しかもこのホテルのロゴのようにロ~ヤルと表記すると、一気に昭和なレトロ臭が漂う

 

もちろんこのホテルには高貴さを感じさせるものは何一つないし、殺風景な外観に悪趣味な内装の典型的なラブホテル

 

本来、まったく恥ずかしがる必要のないことではあるけれど、小中学生の頃はさぞ嫌だったろうな、とフィクションながら同情してしまった

 

というかストーリーそのものよりも、雅代がこのしがらみを乗り越える(或いは逃れる)ことが出来るのか?ということが観ながら気になって仕方が無かった

 

 

明日は、珍しく短編ホラー映画をご紹介

 

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