無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

536. バイバイ

引用元:videx.jp

 

引き続き楽しんでいる フレンチ・フィルム・フェスティバル (MYFFF)

 

コンテンツやサービスが素晴らしく、もっと話題になって欲しいので、微力ながら応援・宣伝を続けたいと思います!

 

 

 

 

地元を離れ、パリで作家として成功したジュリアンは、地元で農業を営んでいる両親が引っ越しをすることになり、その手伝いの為に帰省をする

 

父親の運転するトラックに、母親と三人で移動しながら、「どうして折角の帰省が日帰りなのか」とか、「小説の中で、農家を百姓と書いた(そのページ数までメモしてある)」などと詰められるも、やんわりと受け流す

 

 

途中で寄ったスーパーで母親と買い物をしていると、ジュリアンがかつて好きだった女性と再会する

 

「今から休憩だからコーヒーでも」

 

と誘ってくれたにもかかわらず、「親と来ているから忙しくて」と断り、連絡先をまだレジを通していないクッキーの箱に書いて貰って別れる

 

 

自宅に戻ったジュリアンは、小説の不快な表現について再び詰め寄ってくる父親から逃れ、彼女(妻?)に電話し「思ったよりも引っ越しが大変だから、今日はこっちに泊まるよ」と告げる

 

そしてクッキーの箱を手に取り、そこに書かれた番号に「会おう」とメッセージを送る

 

 

 

先日観た「マリアンヌ」同様、設定は特殊(「マリアンヌ」ではバスの転落事故、「バイバイ」では成功した作家)ながら、ごく一般的なフランス人の日常が描かれている

 

作家として成功した息子を褒めてあげれば良いのに、ずっとネチネチ絡み続ける父親も(これもフランス流の愛情表現なのだろう)リアリティを感じる

 

かつてフラれた女友だちとの会話の中にも、(最近使われない言葉だけど)エスプリというか、面倒な婉曲表現(或いはその中間?)が感じられ、面白い

 

 

最後になってしまったけれど、所々に短い歌が入るミュージカル仕立て(苦手な人にも気にならない程度)になっているのも、組み合わせとして新鮮

 

 

 

明日は、ビールが飲みたくなる1940年代のあの作品を

 

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