引用元:yahoo.co.jp
2002年公開の作品
本作をこのタイミングで鑑賞するとは、我ながらよく「寝かせた」と思う
「ピペ・ルシ・ボンとその他大勢の娘たち」、「アタメ」、「ペイン・アンド・グローリー」等々、大好きなペドロ・アルモドバル監督でもあるし、何と言ってもブラジルのシンガー・ソング・ライターのカエターノ・ヴェローゾが出ているから、すぐに観たい気持ちを抱えつつ、何故か20数年(笑)
脱線ついでに、カエターノ・ヴェローゾがどのくらい好きなのかを説明すると、ファースト・アルバムのカタログ番号をメアドに拝借した(全然伝わらない?)くらい
スペイン映画は、本作で32本目の鑑賞
好きな監督や俳優もチラホラできて、ペドロ・アルモドバル監督の「人生スイッチ」、「ジュリエッタ」でも活躍したダリオ・グランディネッティなどは(表情が個性的なこともあって)本作に出演しているのを「よしよし」と思いながら鑑賞
反対に「この俳優は気になるなあ」と思ったのが本作の主役・ベニグノを演じた男性
調べてみたら「「僕の戦争」を探して」で主役の英語教師を演じたハビエル・カマラだった、、、これに気づかなかった自分は責められない(笑)
交通事故で意識が無くなってしまったアリシア(レオノール・ワトリング)
精神科医である父親の希望で、24時間介護をつけることになり、優秀な看護師のベニグノ(ハビエル・カマラ)たちが担当して、早4年の歳月が経過していた
ベニグノは幼い頃から、母親の世話だけをしてきた男性で、今まで旅行に行ったことも、女性経験も無かったが、介護の経験を活かして看護師になったという、変わったキャリアの持ち主
彼の、愛情を込めて患者に語り掛ける熱心な仕事ぶりは、職場で高く評価されていた
そんなベニグノたちが働くクリニックに、新しく入院してきたリディア(ロサリオ・フローレス)は有名な女性闘牛士
競技中の事故で昏睡状態が続き、恋人のマルコ(ダリオ・グランディネッティ)は、(回復の望みが無い状況に)愕然としていた
院内で顔を合わせるようになったベニグノは、そんなマルコを励まし、リディアに対しても優しく話しかけていく
誰にとっても「気持ちの悪い映画」ではあると思うけれど、この世界観を受け入れられるか否かは明確にわかれるだろう
考えれば考えるほど受け入れられないけれど、ふと考えることを止めた時にスルスルッと許してしまう様な、抗えない魅力に溢れている
明日は、稀代の詐欺師についての映画をご紹介