無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

42. 僕の戦争を探して

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引用元:amazon.co.jp

 

2013年のスペイン映画

 

原題 : VIVIR ES FACIL = LIVING IS EASY (with eyes closed)は、ビートルズストロベリーフィールズフォーエヴァーの歌詞から

 

 

ビートルズの大ファンの語学教師アントニオは、授業にもビートルズの曲の歌詞を使っている 

 

ジョン・レノンが、「僕の戦争」(67年の映画)の撮影でスペインはアンダルシア地方のアルメニアという町に滞在していることを知った彼は、車を走らせジョンに会おうと撮影現場へ向かう

 

途中で悩みを抱えた若い女ベレンと家出少年のファンホを拾って、三人でのちょっとした珍道中が始まるるが、ふたりとも今の生活から逃げ出したくてザラザラした気持ちでいっぱいのところをアントニオに拾われ、彼の人柄に触れて少しづつ感情を取り戻していく

 

 

女性にモテない中年教師(太っていてハゲているけど真面目で優しく、温厚なんだけどしっかり誇りも持っていて、、、スペインにはアントニオの様な男性が何百人と居そうだなあ)と、傷ついた二人の若者の心温まるストーリー、という面持ちだけど、当時のスパインはフランコ体制下(1975年まで)でいろんな自由が制限されていたから、アントニオ(それでもまだ40代だろう)から見ると、若い二人は自分たちの国の未来を託す対象に映ったのかもしれない

 

優しいアントニオが、ファンホに暴力をふるった男に対して、一回目は口頭で立ち向かい殴られるも、二回目には粋な行動にでるシーンが最高に男らしい

 

 

 

アントニオは実在する教師で、アルメニアに向かったのはジョンのサインや写真を求めてではなく、歌詞について直接尋ねたかったから、という話

 

ビートルズのレコードには66年以前は歌詞カードが付いておらず、タイミングとしてはジョンがスペインに撮影に訪れて以来歌詞が付くようになったとも言える、、、もしかしたらアントニオが関係しているのか?

 

ちなみに原題(生きていくのは簡単だ、目をつぶることができれば)とはいかにもジョンらしい、「ちょっと乱暴ながらも心理を突いた」フレーズ

 

現代に生きる者としては 「目をつぶるのが難しいんだよ」、と言いたくもなるけれど、だからこそジョンの真意が染みてくる

 

 

Living is easy with eyes closed

Misunderstanding all you see

 

と続く部分など、特に当時閉鎖されていたスペインで教師をしていたアントニオには、心に刺さるフレーズだったのだろうなあ

 

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