無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

928. ほかげ


映画芸術」という雑誌の

 

2023年日本映画ベスト&ワースト

 

というタイトルに刺激されて購入

 

ワーストの一位に「」と「怪物」の二作がランクされ、個人的にはベスト9に入れた「658km、陽子の旅」の上位に入っているのに驚いた

 

と同時に、この雑誌のワーストの意味するところを何となく理解

 

一方でベストには、一位から「花腐し」、「福田村事件」、「せかいのおきく」に続いて四位にランクされた本作が気になり鑑賞(@ユーロスペース

 

 

 

終戦直後、辛うじて焼け残った居酒屋で、夫と幼い子供を失いひとりで暮らしている女(趣里

 

何の希望も無く、酒を卸に来る男や、居酒屋の客に体を売って毎日を凌いでいた

 

 

ある蒸し暑い日の昼間、女が居間で横にっていると、空襲で家族を失った幼い男の子(塚尾桜雅)が、店に置いてあったかぼちゃをかじっていた

 

女は「あんたが来るところじゃないよ」と言って、追い払おうとするも、子供は立ち去ろうとしない

 

またその夜、通りである男から「ここに来れば優しくしてもらえる」と聞き、やってきた復員兵(河野宏紀)も入りびたる様になり、奇妙な三人での生活が始まる

 

 

 

終戦直後の生活を独特の視点で描いた前半には観応えがあり、スクリーンに引き込まれたけれど、森山未來演じるもう一人の復員兵によるクライマックスは、賛否の分かれるところ(森山未來には何の罪もないけれど)

 

「戦争の狂気」について、風呂敷を拡げ過ぎている風に感じたけれど、本作はワーストの方にはランクインさえしていなかった

 

「ふーん」と納得のいかないモヤモヤを感じつつも、こういう個人の好みとのズレも面白い

 

 

明日は、フランスの裁判映画をご紹介

 

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