無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

858. 福田村事件

 

劇場で観なければと思いつつ、都内での上映もほぼ終わり、折角なのでミニシアター行脚もかねて、神奈川県鵠沼海岸にあるシネコヤ

 

鵠沼海岸駅から歩いで3分くらいで、見えてくる小さな劇場

 

写真館だった建物をリノベーションして、映画館としては6周年を迎えたところ

 

 

一階のカフェには、映画関連の雑誌やパンフなどもあって、鑑賞前の時間潰しが出来る

 

 

 

食べ応えのあるフレンチトーストも美味しかった

 

二階の劇場には、カフェに置いてある様なソファーや椅子が並んでいる(オーナーが買い集めたアンティーク)だけなので、わずか22席しかないけれど、どの席でも落ち着いて観られる

 

 

 

今から100年前、1923年の秋

 

朝鮮で多くの現地人が殺された現場を目撃した智一(井浦新)は、日本の故郷で百姓をして暮らそうと、妻静子(田中麗奈)を連れて福田村(現在の千葉県野田市)へ帰って来る

 

利根川沿いにある、農地しかない小さな村では、静子の服装(上品な洋服を着て日傘をさしている)は、人目を引くだけでなく、村人から好意的に迎え入れられることを拒絶している風にも映った

 

同じ頃、はるばる四国から薬の行商にやってきた新助(永山瑛太)たち10数名も、福田村に辿り着く

 

そして、一行の中のふたりが、在宅中だった静子に、薬を売りつけることに成功する(村の常識にとらわれない静子は、「えた」である彼らを家に上げて、お茶を振舞う)

 

ところが、その翌日に、大きな地震関東大震災)が起こり、「日頃虐げられている朝鮮人が、井戸に毒を入れたり、家屋に火をつけている」という噂が村じゅうに流れる

 

 

 

 

 

あっという間の137分

 

特に後半は、強烈なシーンに呼吸が難しく、首を斜めに硬直させたまま不自由な態勢で鑑賞

 

658km、陽子の旅」でも同じような状況になったけれど(時代設定の違いからか)、本作の方が一層苦しかった

 

もちろん、残酷なシーンなら引きつけられるという単純な話ではなく、本作が突きつけてくる、答えようのない難題に内臓が締め付けられる様な感覚

 

 

弾圧される社会主義者役にカトウシンスケ、他にもコムアイや向里祐香など、キャスティングの妙も複数感じさせる

 

 

 

明日は、寂れたドライブインが舞台の映画をご紹介

 

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