無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

859. ドライブイン蒲生

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引用元:amazon.co.jp

 

蒲生の話をする前に、名古屋の映画ファンに向けてお知らせ

 

今年7月に閉館したシネマテークが、ナゴヤキネマ・ノイ(公式Xアカウント)として、来年2月のオープンを目指しているという

 

クラウドファンディングコチラ

 

映画が配信されるようになって、短期的には劇場の経営を苦しめているけれど、長期的には映画ファンの増加がこうした動きをサポートしていくのかも、と思わせてくれる嬉しいニュース

 

 

 

 

 

2014年の作品

 

 

くたびれたドライブインを営む父(永瀬正敏)は、昼間から酒を飲んでは

 

「雨だから」

 

「風が強いから」

 

と言っては店を閉めて、怠惰な生活を送っている

 

そんなだらしのない父のせいか、近所から「バカの一家」と言われてきた蒲生家

 

長女のサキ(黒川芽以)は、家族に絶望し家を飛び出して子供を産んだものの、夫からのDVで出戻り、弟のトシ(染谷将太)と両親との生活を送っていた

 

「バカの一家」

 

こんな呼ばれ方って、昭和でとっくに終わっていると思っていた

 

 

 

たむらまさき監督、75歳にして初の監督作品

 

と鑑賞後に知り(初監督作品とは思えない落ち着いたトーンに)驚いた

 

 

ちなみに「ドライブイン蒲生」の蒲生とは地名ではなく、蒲生姓

 

実際のロケは、龍ヶ崎、つくばのドライブインなどで行ったらしい

 

この辺りにもオシャレなカフェやレストランもあるだろうに、見事なまでに寂れた町、店、人として描かれている

 

どんな役でも格好良くなってしまう永瀬正敏でさえ、本作では唯のダメ親父

 

 

行ったことのない地域だけど、本作の強烈なイメージが焼き付いてしまった 

 

何一つ明るい話題は出てこないのに不思議と長閑というか、陰鬱にならない作品

 

 

明日は、中川龍太郎監督作品をご紹介

 

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