引用元:amazon.co.jp
蒲生の話をする前に、名古屋の映画ファンに向けてお知らせ
今年7月に閉館したシネマテークが、ナゴヤキネマ・ノイ(公式Xアカウント)として、来年2月のオープンを目指しているという
映画が配信されるようになって、短期的には劇場の経営を苦しめているけれど、長期的には映画ファンの増加がこうした動きをサポートしていくのかも、と思わせてくれる嬉しいニュース
2014年の作品
くたびれたドライブインを営む父(永瀬正敏)は、昼間から酒を飲んでは
「雨だから」
「風が強いから」
と言っては店を閉めて、怠惰な生活を送っている
そんなだらしのない父のせいか、近所から「バカの一家」と言われてきた蒲生家
長女のサキ(黒川芽以)は、家族に絶望し家を飛び出して子供を産んだものの、夫からのDVで出戻り、弟のトシ(染谷将太)と両親との生活を送っていた
「バカの一家」
こんな呼ばれ方って、昭和でとっくに終わっていると思っていた
たむらまさき監督、75歳にして初の監督作品
と鑑賞後に知り(初監督作品とは思えない落ち着いたトーンに)驚いた
ちなみに「ドライブイン蒲生」の蒲生とは地名ではなく、蒲生姓
実際のロケは、龍ヶ崎、つくばのドライブインなどで行ったらしい
この辺りにもオシャレなカフェやレストランもあるだろうに、見事なまでに寂れた町、店、人として描かれている
どんな役でも格好良くなってしまう永瀬正敏でさえ、本作では唯のダメ親父
行ったことのない地域だけど、本作の強烈なイメージが焼き付いてしまった
何一つ明るい話題は出てこないのに不思議と長閑というか、陰鬱にならない作品
明日は、中川龍太郎監督作品をご紹介