引用元:Yahoo!映画
2016年公開の中川龍太郎監督(脚本共に)作品
作品を鑑賞するのは、「愛の小さな歴史」(2015)、「四月の永い夢」(2018)に続いて三作目
本作も同時期(他2作の間)に作られているので、世界観にも共通するところがあり、落ち着いて観られた
東京に暮らす漣(太賀)は、大親友の薫(小林竜樹)の死がまだ受け入れられない
亡くなった理由も、そこに自分がどれくらい影響していたのか(影響していなかったのか)もわからず、悶々とした日々を過ごしていた
この監督の好きなところは、伝えたいテーマを明確にし過ぎないこと
東京の雑踏や、富山の海岸、銭湯のシーンも、町工場のシーンも
すべての「場面」が語り掛けてくる中で、テーマはいつもおぼろげ
だからこそ、社会に出る前後の葛藤や、親友の死を消化できない苛立ちなどを、客観的に描けていて、観ている側も過度に悲嘆することなくストーリーに入っていける
そして、何とも印象的で、主人公たちの心理を突いたタイトルに感心
明日は、ベニチオ・デル・トロ主演作を紹介します