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久しぶりに中川龍太郎監督の作品 (2018年)
27歳の初海(朝倉あき)は元音楽教師
三年前に恋人が亡くなり仕事も辞めてしまい、今は蕎麦屋でアルバイトをしている
それなりに忙しく、店の人にも可愛がってもらい何とか日々をやり過ごしていた
昼時に蕎麦屋にやってくる近所の染め物工場の男たち
その中にいる志熊(三浦貴大)はいつか初海に話しかけようと機会をうかがっていた
自分が染めた手ぬぐいの個展を開くことになり、お会計を済ませたタイミングで志熊は初海に声を掛ける
大切な人の死を乗り越える(日常生活に集中できるようになる)ために必要な時間は人それぞれ
三年だから長いとか、周りがとやかく言えるものではない
しかも周囲のサポートでそれが短くなったりは基本的にしないところが(周囲にとっても辛いところ)
何とか力になりたいと思えば思うほどイライラもするし、本人の重荷にもなりかねない
そうしたデリケートな状況にいる初海と、何とかしたい志熊の状況がとてもリアルに収められていて「言葉にならない感情」が溢れてくる
ちなみに、昨夜は仕事帰りに、下北沢トリウッドで「光復」を観てきた
昨年末に一度観ているけれど、今回のチャンスを逃したら後悔しそうな予感が大いにしたのと、このまま「何だかよくわからないけど凄かった」という感想のままではよくない気がして、覚悟して鑑賞
二度目の利点として、ストーリーを追いかける必要が無い分、主人公の心情を想像したり、他のキャストにも意識を向けることができて、尚且つ衝撃の後半もしっかり堪能することができた
確実に、自分にとって特別な作品になった
明日は、初めて劇場鑑賞できた、大好きなあの監督作品をご紹介