新宿武蔵野館にて鑑賞
館内には、特大ポスターと牛のディスプレイも登場!
ケリー・ライカート監督作品は、「ナイト・スリーパーズ ダム破壊計画」、「オールド・ジョイ」、「ミークス・カットオフ」、「ウェンディ&ルーシー」、「リバー・オブ・グラス」(どれもまだレビュー出来ていない、、)を鑑賞して、どっぷり心酔中
その彼女の作品が日本で公開されるとあって、年の瀬も迫り慌ただしい中、まさに「万障お繰り合わせの上」、駆け付けた 笑
料理に自信のあるフィゴウィッツ(ジョン・マガロ:愛称クッキー)は、毛皮で稼ぐ猟師のチームに入り、食事を提供する役目を担っていた
しかし、食材の入手にも困る状況では、その腕を振るう機会も無いどころか、責任を果たすことも出来ない
中国からの移民ルー(オリオン・リー)と仲良くなり、商売を始めようと頭をひねるも、その元手を工面する方法さえ思いつけない二人
そんなある日、近くに住む村長(トビー・ジョーンズ)が買い付けた牛が、夜中もずっと放し飼いになっているのを知り、二人はミルクをくすねてドーナッツを作ることを思いつく
早速、夜中に牛の乳を搾り、翌朝のマーケットにドーナッツを出したところ、飛ぶように売れ、翌日、さらにその翌日も、すぐに売り切れてしまう程の人気になってしまう
ストーリーをそのまま追いかけるだけでも面白いけれど、アメリカという国の生い立ちというか、現代にさえ残るその性質を比喩している様にも受け取れ、深読みする楽しみもある
ケリー・ライカート監督の描くアメリカには、他の監督には無い客観性と、シニカルでありながらもユーモアを感じさせる
村長の妻役で、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」主演のリリー・グラッドストーンが出演している
明日も、劇場鑑賞が何とか間に合った作品をご紹介