引用元:ro-yu.com
1954年のアメリカ映画
ヒッチコック作品の中でも、誰もが「片手に入れる」であろう人気作品
という表現は「片手ではとても足りない本数の人気作品がある」ことが前提になるけれど、そんな映画監督は果たして他に何人存在するだろう?
最初から最後まで、カメラはほぼジェームズ・スチュアートの部屋から出ない所謂「ワンシチュエーション映画」
脚を骨折してしまったカメラマンのジェフ(ジェームズ・スチュアート)は、部屋の中で退屈な車椅子生活を送っている
そんな彼の唯一の楽しみは、望遠レンズで、裏窓からアパートの住民の様子を覗くこと
喧嘩の絶えなかった夫婦の妻の方が姿を消すと(普段から夫の怪しい行動を観察していたジェフは)妻は既に殺されていると確信し、恋人のリザ(グレース・ケリー)と一緒に調査を続ける
しかし、その話を信用していない風の警察の関心を集めようとして、更なる証拠集めに動くも、、
何といってもグレース・ケリーの演技が観られる贅沢さ
(ヒッチコックが意識して撮影している様子が伝わってくる)
そしてカメラが部屋から出ないことを意識させない、スリリングな展開
裏窓から他の住民の様子がわかる、日本人には馴染みの薄い中庭のある多層階の集合住宅
最初に本作を観た時には、
「海外の家ってこういう風なんだ、、他の家から丸見えなのはちょっと嫌だなあ」
と思ったのを覚えている
明日は、フランソワ・オゾン監督作品を紹介します