無人島シネマ

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1011. アイアンクロー

 

 

 

kino cinema新宿にて鑑賞

 

1960-1970年代に、「鉄の爪(アイアンクロー)」と呼ばれた得意技で一世を風靡したアメリカ人プロレスラー、フリッツ・フォン・エリックと、彼の家族を描いた作品

 

 

 

父親が果たせなかったNWA世界ヘビー級チャンピオンになる夢を叶えるべく、プロレスラーとして鍛えられていた次男ケビン(ザック・エフロン

 

彼に続いて、長身でマイク・パフォーマンスも上手い三男のデビッド(ハリス・ディキンソン)、そして陸上選手としてオリンピックを目指していた四男のケリー(ジェレミー・アレン・ホワイト)も、アメリカがモスクワでのオリンピックをボイコットしたことで、プロレスラーとしてデビューする

 

兄弟の中で最もキャリアの長いケビンは、自分こそが父親の期待を背負い、真っ先に世界チャンピオンに挑戦できるものと信じていたが、フリッツの期待は急成長を遂げたデビッドとケリーに向けられていく

 

そして、世界タイトルマッチの前哨戦として遠征する話が、ケリーに与えられることになる

 

内心、大きなショックを受けつつも献身的にケリーを支えるケビンだったが、その頃から彼の関心はレスリングから恋人のパム(リリー・ジェームズ)になり、彼女の妊娠をきっかけに結婚

 

ところが、世界戦を控えたケリーが遠征先の日本で急死してしまう

 

さらにケリーや五男のマイクにまで不幸が重なり、ケビンは家族が呪われているという考えに囚われ、大事な妻や生まれたばかりの子供に向き合えなくなる

 

 

思わず言葉を失ってしまうほどに、想像を絶する不幸の連続

 

息子たちが幼い頃から価値観を押し付けてきたフリッツに思うところはあるけれど、こんなにも酷い不幸が続く理由になって良いはずがない

 

せめて本作が、一家の功績が再び脚光を浴びるきっかけになってほしい

 

 

 

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