引用元:filmarks.com
ロック・ギタリストのジミ・ヘンドリックスが、バックバンドのギター担当をしていたデビュー前から、ビッグネームになる「モンタレー・ポップ・フェスティバル」に出発するまでの過程を描いた(創作を含んだ)ドキュメンタリー映画
時は1966年
観客がわずか20名のナイトクラブで冴えないバンドのバックを務めるギタリストのジェームズ(アンドレ・ベンジャミン)
たまたま客席にいたモデルでキース・リチャーズの彼女のリンダ・キース(イモージェン・プーツ)は、彼の才能に気付き、知人のアニマルズのベーシストでありプロデューサーのチャス・チャンドラーに引き合わせる
彼のアイディアで、ジミをギター&ヴォーカルにしたトリオ、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成し、デビューを敢えてロンドンで飾る
急にスポットライトを浴び、交友関係も広がる中で自身を失いそうになるジミは、新しく恋人になったキャシー(ヘイリー・アトゥエル)とも衝突し、ドラッグに逃げるようにもなっていく
幼い頃に両親の折り合いが悪く、また母親が早くに亡くなったこともあり、度々祖母の元で育てられたジミは、ロンドンから父親に国際電話をかける
「ロンドンでデビューするなんてすごいな、おめでとう」
という一言が欲しいだけだったろうに、何とも悲しい対応をされてしまう
女性は常に傍にいるものの、最初は恋人だったはずが、姉そして母親の様な存在になってしまう(そして母親のような恋人が疎ましくなって次の恋人の元に、、)のは、心を許すことが出来る肉親が居ないことも影響しているのだろうか
また音楽のスタイルにいろいろアドバイスされたり、話題づくりのためにロンドンでのデビューを勧められたり、圧倒的な個性と才能を持ちながらも振り回されてきたジミが可哀想に思えてくる
創作を含んだドキュメンタリー映画と前述したのは、「(ジミが恋人に暴力をふるうシーンなど)事実とは異なる」という関係者のコメントもあり、また彼の遺産管理団体も曲の使用を認めなかったために、彼がカバーしたブルースの曲などをセッションプレイヤーが演奏したもの
その影響なのか、観終わると彼のオリジナル・アルバムを聴きたくなる
明日は、南紀白浜に向かう電車が舞台の作品をご紹介