無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1019. ラ・ポワント・クールト

引用元:filmarks.com

 

南仏の漁村・ラ・ポワント・クールト

 

久しぶりに故郷に帰ってきた夫(フィリップ・ノワレ

 

その彼を追って、パリから数日後にやって来た妻(シルヴィア・モンフォール)

 

 

結婚4年目を迎え、「今回の休暇は里帰りを」という認識の夫に対して、妻の方は離婚に向けた話し合いをするつもりで来ていた

 

話し合いと言っても、自身の考えが変わることは想定になく、夫に理解してもらうつもりでしかいなかった妻だったが、海岸沿いを散歩しながらお互いについて、或いは夫婦について、そして愛について語り合ううちに、夫の静かな愛情を再認識し始める

 

 

 

一度離婚を考えた女性の意見が変わることに多少の違和感(そんなことが本当に起こり得るのか)を感じるけれど、最も首都と地方に暮らす人の違いを感じさせる国でもあるので、パリで生まれ育った妻にとって「夫の故郷で過ごす数日」は大きな意識の変化になったのかもしれない

 

 

誰も死なないし、拳銃も麻薬も乱闘もカーチェイスも出てこない

 

ただ倦怠期の夫婦が持ち直すかもしれない過程を描いた映画が、何故こんなにスリリングで、しかも1955年の公開なのか?

 

アニエス・ヴァルダ監督の長編デビュー作

 

 

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