引用元:filmarks.com
2014年のイギリス映画
原題は「Hector and the Search for Happiness」
ロンドンで精神科医をしているヘクター(サイモン・ペグ)は、仕事の評判も良く、恋人のクララ(ロザムンド・パイク)からも愛され、趣味のリモコン仲間とも楽しい時間を過ごしていた
ところが、幸せを求める患者の悩みを毎日聞いているウチに、幸福とは何かわからなくなり、自分の毎日にも自信が持てなくなってしまう
ヘクターはそのことをクララに告白すると同時に、ひとりで帰りがいつになるか分からない旅に出ることにする
最初に訪れた上海では、機内で隣り合わせた裕福な銀行家エドワード(ステファン・スカルスガルド)の案内で豪勢に遊び、チベットの次に向かったアフリカでは、診療所を営んでいる親友のマイケル(バリー・アトスマ)と再会、そして学生時代の恋人・アグネス(トニ・コレット)に会いにロサンゼルスに向かう
日常では起こり得ない経験を重ねながら、ヘクターは出会う人たちに幸せについて尋ね、クララがリュックに入れておいてくれたノートに、彼の想いを書き綴っていく
途中、観ていて不安になるほどにヘクターが無邪気(今どきここまで能天気な人が存在するだろうか)
中国では知り合った女性の実家(ストーリー上ではかなり貧しいと思われる)に行こうとしたり、ロスでは10年以上連絡しなかったかつての恋人を訪ねる
ましてや彼は精神科医、、、恐らく意図的に描かれたキャラクターなのだろうから、時間的には大半登場しているヘクターが主役ではあるけれど、内容的にはこういう男性と如何に(長い人生)つきあっていくのかという点で、恋人のクララを中心に考える作品
そうすると仕事や出産など、幸せを考える上で、これらの選択肢がよりリアルに感じられるし、逆にヘクターを中心にすると「いろいろ経験したけれど、やっぱりクララとの今の生活が最高」という何の捻りも無いストーリーになってしまう
それにしてもクララの恋人感の無さ(どう見ても結婚して数年経った妻に見えてしまう)は、さすがロザムンド・パイクだ
明日は、ソウルのカフェが舞台の韓国映画をご紹介