
引用元:yamato-california.com
日本語のラップが苦手だ
英語のラップは好き、というわけでもなく、時々気に入る曲はあるけれど、理解に乏しいジャンル
コードやメロディで心を震わせてくれる音楽の方が好み、ということが大きな理由としてあるけれど、もうひとつには「直接的な表現が苦手」という要素も大きい
ストレートなラブソングでも、失恋について書かれた曲でも、望郷についてでも、「○○したい」と言ってしまえば元も子もないわけで、第三者の視点で書かれていたり、比喩を使ったり、しかも「全部言わない」ことが重要だと思っている(だからこそメロディに乗りやすく、胸に響く)
あくまで個人の好みの問題ではあるけれど
厚木市ではないのに「厚木基地」という名称なのは、ヤマトという名前が戦艦大和を連想させるとか、防諜目的だとか、理由には諸説ある模様
そんな厚木基地と密接なつながりのある大和市に住む高校生のサクラ(韓英恵)は、日本人の母・樹子(片岡礼子)、兄の健三(内村遥)と暮らしている
母の恋人で米兵のアビーには、幼い頃よく遊んでもらい、今夢中なラップも彼からの影響ではありながら、最近は会うことも少なくなってしまった
そんなある日、アメリカに住むアビーの娘・レイ(遠藤新菜)がやって来てサクラたちの家に滞在することになる
サクラとレイは、ラップがきっかけで仲良くなり、そして喧嘩をする
その喧嘩では、日本語のラップが「アメリカの猿真似」とされ、その延長で、サクラや家族の生き方や、大和市という町も批判された様な空気になってしまう
これは厚木基地周辺に限らず、基地のある場所では同じ葛藤を抱えているだろうし、ラップの代わりにロックでもファッションでもハンバーガーでも同じことだろう
基地問題といえば沖縄、そして米兵の暴力などの弊害が描かれることが多い中、本作はそうした設定やストーリーだけでなく、疑問の投げかけ方なども新鮮だった
明日は、リバー・フェニックス主演作品をご紹介