
引用元:amazon.co.jp
原題は「자유의_언덕」(翻訳アプリによると邦題と同様)
自由が丘というのもソウルにあるカフェの店名
忘れられない昔の恋人、韓国人女性のクォン(ソ・ヨンファ)に会いにソウルにやって来たモリ(加瀬亮)
彼女の自宅からすぐ近くにあるゲストハウスに宿をとり、その住所を書いたメモをドアの前に張り付けるも、何日経っても会うことが叶わない
その間、ゲストハウスで寝続けて、それを心配した女主人(ユン・ヨジョン)とその身内で居候中のサンウォン(キム・ウィソン)らと交流したり、クォンの勤務先に手紙を預けたりする
数日後、クォンはその手紙を受け取り、すぐに開封して読み始めるも、動揺して(階段の途中で)落としてしまい、何枚もある手紙の順番が分からなくなってしまう
という設定で、実際の映像も、モリがソウルで過ごす数日を順序がバラバラになりながら展開していく
ストーリーとしては特別感動するものでもなかったけれど、全体的に穏やかな空気ながらも、ちょっとした感情の対立が自然に描かれていて新鮮だった
その辺りを演出するためにモリのキャラクターも(一般的な)日本人男性からは異なるものになっているのは理解できるけれど、自身をモリと名乗ったり、友好的な相手にもすこし長めの距離を置こうとしたりと、まるで「あなたの悩みよりも私の悩みの方が深いのです」と言われているような気持になってしまう風な「若干ヤな感じ」
もちろん、その瞬間、瞬間ではとりたてて問題はないけれど、長い会話だったり、いつもそういう態度だと十分に失礼なレベル
年齢が二十歳前後ならまだしも、いい大人でこの設定は(ストーリー上、理解はできるものの)観ながら、つい自分が海外に行った時の人当たりと比較したり、ベストな程度感について考えたりしてしまった
日本にいる時と使い分けるものでもないし、自然に振舞うのが一番ではあるけれど、長く(或いは深く)やりとりする人と、その場限りの人とは対応が違うのもある意味自然だなとか、その場限りの人たちに自分の感情をぶつけて気まずい空気をつくるモリを観ながら感じた
ゲストハウスの女主人を演じたユン・ヨジョン、どこかで観たと思ったら「ハウスメイド」の意地悪家政婦だった(笑)
明日は、田舎を離れて東京の青果市場で働く女性を描いた作品を紹介します