無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1256. アニマル・ファクトリー

引用元:eiga-watch.com

 

原題も同じく「ANIMAL FACTORY」

 

刑務所の中は「ならず者」ばかりで、無事に刑期を務めようとしていても、喧嘩をふっかけられたり、レイプさせそうになったりで、(月日の経過で)刑期が短くなるよるも、追加の処分でどんどん延長されてしまう

 

そのウチに受刑者の中でも古株になり、新人を痛めつける側になるという、まさにアニマル・ファクトリー

 

 

半ば悪ふざけでクスリの密売をして逮捕された、裕福な家庭に生まれ育ったロン(エドワード・ファーロング)は、父親や弁護士のとりなしで不起訴になると呑気に構えていたが、「貧富の差で処分が変わるのはアンフェアだ」という市長の意向もあり、サンフランシスコにあるサン・クウェンティン州立刑務所に収監されてしまう

 

 

この刑務所で「ならず者」たちを仕切っているのが、スキンヘッドでヤク中のアール(ウィレム・デフォー

 

彼は長年ここに居ることもあって、看守たちとも対等な関係を築いていた

 

幸運にもロンは、入所後間もなくアールに挨拶する機会に恵まれ、しかも(容姿の美しさもあって)気に入られたのか、何かと面倒をみてもらえることになる

 

同じ房になった、女装が趣味のジャン(何とミッキー・ローク!)からも、刑務所で生き残っていくためのノウハウを教わりながら、日々起こるトラブルに対処していた

 

 

 

内容的には特に珍しくも無い刑務所映画ではあるけれど、頭を剃り上げた強面のウィレム・デフォーの演技と、何とも危なっかしいエドワード・ファーロングの魅力が、作品を特別なものにしている

 

話の展開には所々「んっ?」と思う個所もあるけれど、それでもずっと観ていたいと思わせる

 

 

そして、かなり個性的ながらも、映像の邪魔をしないジョン・ルーリーによる音楽も素晴らしかった

 

マルチタレントな人は何人も存在するけれど、「ミュージシャンとしてはもちろん、俳優としても、画家としても大好きな」となると彼以外に何人思い浮かぶだろう?

 

 

明日は、憧れの職業だった、あの仕事を描いた作品をご紹介

 

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