引用元:eiga-watch.com
原題も同じく「ANIMAL FACTORY」
刑務所の中は「ならず者」ばかりで、無事に刑期を務めようとしていても、喧嘩をふっかけられたり、レイプさせそうになったりで、(月日の経過で)刑期が短くなるよるも、追加の処分でどんどん延長されてしまう
そのウチに受刑者の中でも古株になり、新人を痛めつける側になるという、まさにアニマル・ファクトリー
半ば悪ふざけでクスリの密売をして逮捕された、裕福な家庭に生まれ育ったロン(エドワード・ファーロング)は、父親や弁護士のとりなしで不起訴になると呑気に構えていたが、「貧富の差で処分が変わるのはアンフェアだ」という市長の意向もあり、サンフランシスコにあるサン・クウェンティン州立刑務所に収監されてしまう
この刑務所で「ならず者」たちを仕切っているのが、スキンヘッドでヤク中のアール(ウィレム・デフォー)
彼は長年ここに居ることもあって、看守たちとも対等な関係を築いていた
幸運にもロンは、入所後間もなくアールに挨拶する機会に恵まれ、しかも(容姿の美しさもあって)気に入られたのか、何かと面倒をみてもらえることになる
同じ房になった、女装が趣味のジャン(何とミッキー・ローク!)からも、刑務所で生き残っていくためのノウハウを教わりながら、日々起こるトラブルに対処していた
内容的には特に珍しくも無い刑務所映画ではあるけれど、頭を剃り上げた強面のウィレム・デフォーの演技と、何とも危なっかしいエドワード・ファーロングの魅力が、作品を特別なものにしている
話の展開には所々「んっ?」と思う個所もあるけれど、それでもずっと観ていたいと思わせる
そして、かなり個性的ながらも、映像の邪魔をしないジョン・ルーリーによる音楽も素晴らしかった
マルチタレントな人は何人も存在するけれど、「ミュージシャンとしてはもちろん、俳優としても、画家としても大好きな」となると彼以外に何人思い浮かぶだろう?
明日は、憧れの職業だった、あの仕事を描いた作品をご紹介