引用元:eiga.com
原題は「Cross of Iron」
ドイツ軍の鉄十字勲章(1813年、ナポレオン解放戦争への功労賞として制定されたのが始まり)
第二次大戦中のクリミア半島(黒海に浮かぶウクライナ南部の半島)で、ソビエト軍と争っているドイツ軍に、フランスからシュトランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が着任する
志願して参加した彼は、プロイセン貴族出身で名誉欲が強く、この戦争で鉄十字勲章を手に入れようとしていた
しかし現場ではシュタイナー曹長(ジェームズ・コバーン)というタフな男がいて、互いの上司にあたるブラント大佐(ジェームズ・メイソン)や同僚たちからの信頼を得ていた
ふたりは捕虜の扱いや、行方不明になった仲間の捜索について意見衝突し、互いに相容れないものを感じるも、鉄十字勲章の為にはシュタイナーを味方につける必要があるシュトランスキーは、彼の上司になるとシュタイナーを曹長に昇格させる
ところが名誉や役職に関心のないシュタイナーにとっては響かず、シュトランスキーの狙い通りにはならない
有名なスローモーションなど「血まみれサム」的な要素も多いのだけれど、その争いの最中や、観終わった後にいろいろ考えさせてくれる(とはいえ説教臭くもない)今まで観てきた戦争映画とは「ちょっと違う」テイスト
シュトランスキーとシュタイナーのやり取りは、出世欲の強い上司と、仕事に集中したい部下のやりとりに重なる「会社あるある」的な面白さ
明日は、ケリー・ライカート監督作品をご紹介