無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

1058. 戦争のはらわた

引用元:eiga.com

 

原題は「Cross of Iron」

 

ドイツ軍の鉄十字勲章(1813年、ナポレオン解放戦争への功労賞として制定されたのが始まり)

 

 

第二次大戦中のクリミア半島黒海に浮かぶウクライナ南部の半島)で、ソビエト軍と争っているドイツ軍に、フランスからシュトランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が着任する

 

志願して参加した彼は、プロイセン貴族出身で名誉欲が強く、この戦争で鉄十字勲章を手に入れようとしていた

 

しかし現場ではシュタイナー曹長ジェームズ・コバーン)というタフな男がいて、互いの上司にあたるブラント大佐(ジェームズ・メイソン)や同僚たちからの信頼を得ていた

 

ふたりは捕虜の扱いや、行方不明になった仲間の捜索について意見衝突し、互いに相容れないものを感じるも、鉄十字勲章の為にはシュタイナーを味方につける必要があるシュトランスキーは、彼の上司になるとシュタイナーを曹長に昇格させる

 

ところが名誉や役職に関心のないシュタイナーにとっては響かず、シュトランスキーの狙い通りにはならない

 

 

有名なスローモーションなど「血まみれサム」的な要素も多いのだけれど、その争いの最中や、観終わった後にいろいろ考えさせてくれる(とはいえ説教臭くもない)今まで観てきた戦争映画とは「ちょっと違う」テイスト

 

 

シュトランスキーとシュタイナーのやり取りは、出世欲の強い上司と、仕事に集中したい部下のやりとりに重なる「会社あるある」的な面白さ

 

 

明日は、ケリー・ライカート監督作品をご紹介

 

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