引用元:amazon.co.jp
キューバに存在する米軍基地、グァンダナモ
米西戦争後、キューバがアメリカの援助でスペインから独立する際に、永久租借を認めた場所
として知られているらしいのだけれど、、そもそもキューバに米軍基地が存在する事実を知らなかった
1992年のアメリカ映画
グァンダナモ基地の中で、海兵隊員サンティアゴ一等兵が殺害される
軍隊の中で落ちこぼれだったサンティアゴに対し、同じ部隊に所属するドーソンとダウニー(ジェームズ・マーシャル)が「コードR」と呼ばれる暴力的制裁を行ったことが死因とされた
ふたりの弁護人として選ばれたのは、ハーバード出身ながら法廷経験のないダニエル中尉(トム・クルーズ)
ダニエルは、司法長官を父に持つエリートながら、好きな野球に明け暮れ、裁判の準備もいい加減、、、その様子に、この事件の弁護人を受け持ちたいと直訴していたジョアン(デミ・ムーア)は、ダニエルに噛付き、サポート役のサム(ケヴィン・ポラック)に加え特別弁護人として弁護の準備に取り掛かる
過酷な訓練について行けないサンティアゴは、隊の中で隠蔽されたドーソンの発砲事件について情報提供する見返りに、訓練の無い部署への転籍を申請していたが、このことが司令官のジェゼップ大佐(ジャック・ニコルソン)を激怒させていた
裁判で判決が出てから、すぐに本作は終わる
その瞬間からストーリーを離れて(というか一般的な話として)「組織の中でどう対応するべきか」とか「組織に所属するとはどういうことなのか」などについて考えてしまう
誰しも上司を選べない中で、誤った指示を受けた際に、どう対応するべきなのか?
日本の民間企業でも官公庁でも、いくつもの酷い事例が思い浮かぶ
毅然とした対応が犠牲にしてしまうものは、自身のキャリアなのか、生活なのか、扶養家族なのか、同僚の信頼なのか
またそうしなかった場合に失うものは何なのか
就職なり入隊なりする以上は、そのリスクは誰しもにあり、可能性を下げることはできてもゼロにはできない、という不条理にも思える厳しい現実
またその判決に対して、被疑者のドーソンとダウニーは、正反対の反応を示すのも興味深い
実にアメリカ的な作品
明日は、「登場人物が多い映画は苦手」という方にオススメな映画を