無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

850. 婚約者の友人

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引用元:amazon.co.jp

 

 2016年、ドイツ・フランス映画

 

1919年、第一次世界大戦後のドイツ

 

出兵前に婚約したフランツを、フランスとの戦争で亡くしたアンナ(パウラ・ベーア)は、フランツの両親を共に悲しみに暮れていた

 

そんなある日、ひとりのフランス人が、フランツの墓の前にいた

 

その男はアドリアン(ピエール・ニネ)といい、戦前のパリでフランツと知り合った友人だという

 

アンナもフランツの両親もよく来てくれたともてなし、パリでのフランツの様子をアドリアンから聞き心を開いていく

 

アンナが、彼に対して「婚約者の友人」以上の気持ちを持ち始めた時、アドリアンはある真実を告白する

 

 

 

相手(ドイツ人)が傷つくことが容易にわかる内容を、わざわざ伝えに(謝りに)行くなんて、、本人の自己満足でしかないし、後でアンナがフランスに来た時のもてなし方にも(他意はないと言わんばかりだけれど)失礼極まりない

 

自分の中での理屈が通っていることが最優先

 

という、他者からは利己的にも映るこのフランス人を、フランソワ・オゾン監督はどういう意図で描いたのだろう

 

自虐なのか、無意識なのか

 

「時々こういう振る舞いで、よその国の奴を怒らせてしまうんだよなあ、、参ったよ」

 

的な感じなんだろうか?

 

 多くの日本人がこうした時に優先するであろう「相手がどう受け取るのか」という配慮も、アドリアンには「あるべき優先順位を歪めてしまう感情」と映るのだろうか

 

一方で哲学を極めるには彼のような思考も必要なのだろうな、とも思う 

 

フランソワ・オゾン監督といえば、公開中の「私がやりました」が話題ではあるけれど、本作で醸される「フランス人の面倒臭さ」は影を潜めている印象

 

 

明日も、引き続きフランス映画をご紹介

 

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