無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

366. 希望の灯り

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2018年のドイツ映画

 

クリスティアン(フランツ・ロゴフスキー)は、ライプツィヒにある大型スーパーの在庫係の仕事に就く

 

上司のブルーノ(ペーター・クルト)は飲料セクションの責任者で、無口なクリスティアンにも親切に教えてくれ何かと面倒をみてくれる

 

フォークリフトの操作には閉口しながらも、クリスティアンは何とか勤務を続けていた

 

彼は、スイーツのセクションで働いているクールな女性マリオン(ザンドラ・ヒュラー)に興味をもち次第に会話をする間柄になるも、彼女には夫が居てそのDVに悩んでいることを同僚から耳にする

 

 

 

 

この作品が公開された2018年(日本での公開は翌年)に、偶然にもライプツィヒに行った

 

一番の目的はサッカーの試合で、若手の台頭著しいライプツィヒ vs. 浅野と原口擁するハノーバーの一戦を観戦した

 

二人ともまずまずの働きをみせたけれど、それよりも旧東ドイツの地方都市に行けたことの方が嬉しかった

 

ライプツィヒという街は、昔から交通の要所で、今でも中央駅は欧州一の面積を誇る

 

デュッセルドルフからライプツィヒ駅について街に出ると驚くほど長閑で、時間の流れるスピードが違うように感じられた(と同時に街並みの様子から東西の経済格差も)

 

駅からスタジアムまで30分くらい歩く間に、目に映るものを吸収しながら色んなことを考えた

 

 

 

映画の中で、クリスティアンとブルーノが煙草休憩するシーンで、ブルーノが

 

「ここは東ドイツ時代には物流トラックのセンターがあってな、、」

 

と話す場面が(旧東地区に住むドイツ人にとってはよくある会話なんだろうけれど)印象に残った

 

別にそこから西を羨む話になったり、統合前を懐かしむわけでもなく

 

「大型トラックの運転からスーパーのフォークリフトに変わったのは残念だったな」

 

という風にブルーノが語り、淡々と話が進んでいく作品の佇まいが何とも味わい深い 

 

 

東ドイツ関連の作品は結構観てきたけれど、中でも一番ロマンティックな作品