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刑事のイヴォンヌ(アデル・エネル)は、夫であり同僚だったジャン(ヴァンサン・エルヴァズ)が殉職し、茫然自失の日々を過ごしていた
ふたりで行く過ごした公園には彼の銅像が建てられ、毎晩寝る前には息子のテオに「パパが如何に勇敢な刑事だったか」を語ってから眠りにつかせていた
夫はわが町の英雄になっていたのだ
そんなある日、逮捕したある男性から供述調書をとっていると、対応しているのが英雄の未亡人だと気づいた男性から、夫が汚職に手を染めていたこと、そしてアントワーヌという無実の青年(ピオ・マルマイ)が、その身代わりで8年間も収監されている(「その事実を黙っているから自分の罪を見逃してくれ」という要求)ことを聞かされる
衝撃と共に怒りに震えるイヴォンヌは、反射的にその事実を公にしようと駆け出すも、夫の元部下であり、自身の同僚でもあるルイ(ダミアン・ボナール)に「残された息子のことも考えろ」と制止される
いたってシリアスにも仕上げられるストーリーではありながら、ポスターにもその雰囲気が漂っている通り、どこかB級映画を狙っているテイストもあり、どっちつかずな浮遊感が魅力な作品
主演のイヴォンヌには、「水の中のつぼみ」、「午後8時の訪問者」のアデル・エネル
彼女の意志が強そう(時として強情そうな)表情が本作でも印象的
明日は、イギリスにあるキースリーという小さな町が舞台の映画をご紹介