無人島シネマ

忘れてしまうには惜しい映画 および雑記

296. 午後8時の訪問者

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引用元:Yahoo!映画

 

2016年のベルギー・フランス映画

 

ダルデンヌ兄弟監督作品

 

若い女医のジェニーは、知人の高齢医師の代わりに小さな診療所で働いているが、間もなく好条件で、大きな病院に迎えられることが決まっている

 

診療時間も終了し、外傷が激しい患者に怯んでしまう頼りない見習いの助手に厳しく指導していたところインターフォンが鳴る

 

対応しようと席を立つ助手に

 

診療時間を一時間も過ぎているのだから対応しなくていい

 

と言い放って気まずい一日を終えた翌朝、診療所に警察が待ち構えていた

 

 

 

そのインターフォンを鳴らしたのはアフリカ系の女性で、早朝に遺体で発見されたと聞き、ジェニーは責任を感じてしまう

 

「もし、自分がインターフォンに応じていれば」

 

少女の身元を知るべく、警察に見せられた写真をもとに診療所を経営していた医師や、患者に確認を取り始める(そして、ジェニーは大きな病院に行くことをやめ、診療所に留まる決心をする)

 

そうすると、自分の患者であるブリアンという少年が、写真を見た瞬間に激しく動揺したことから、何かを知っていると気づき、彼を追求しようとする

 

その矢先、ジェニーに嗅ぎまわられたくない何者かから暴力で脅され、ブリアンの両親からは「担当医を替える」と告げられてしまう

 

 

 

よくもまあ、こんな脚本(脚本もダルデンヌ兄弟による)を思いつけるものだ、と唯々感心してしまう

 

また、努力家で輝かしいキャリアを歩み始めているジェニーの描き方に、今の欧州の難しさを感じた

 

少し強情なところはあるしお節介が正義の振りかざしのように見える時もあるけれど、ジェニーも危険な状況から逃げ出さず診療所を継ぐ決心をしたり、と十分な犠牲を払いながら事件に向き合っている

 

それでも若いというだけで、あるいは優秀(だと周囲から認識されている)なことがむしろ災いして上手くいかない状況には同情するしかない

 

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