
引用元:filmarks.com
原題は「Le Bonheur des uns...」(邦題はそのままの意)
アパレル店員の女性が小説家として成功する過程と、その現実を受け入れられない三人の男女を描いた作品
ショッピングモールにある服のお店で働いているレア(ベレニス・ベジョ)は、顧客からの信頼もあり、近隣店舗の店長を任される可能性も伝えられていた
フルタイムで働きながら、休憩時間にはモール内を行きかう人たちを観察し、それを家に帰って小説にするのを趣味として続けてきた
恋人のマルク(ヴァンサン・カッセル)、親友のカリーヌ(フロランス・フォレスチ)、その夫フランシス(フランソワ・ダミアン)と四人で、レストランで食事をしている時にその話をすると、
いつも大人しくて優柔不断なレアは、四人の中で妹的な存在だったこともあって、「そんなの成功するはずがない」と三者三様の言い方ながら、折角のチャレンジを応援するどころか否定する始末
面白いことに(散々レアを否定しておきながら)、カリーヌは同じように小説を、フランシスは作曲と、負けじとばかりに創作活動に励むようになる
ふたりとも目も当てられないデキながら、自信満々(しかし程なく才能の無さに気づき、挫折する)
一方、レアの小説は、有名な作家から高評価を得て、出版の話まで持ち上がる
映画作品としては、ネタが小さ過ぎて、高い評価を得られそうにないけれど、面白い人間観察であり、フランス人のある側面を上手に切り取っている、他ではちょっと観られない魅力のある作品
↓ の予告でもその様子が描かれているけれど、本編ではもっと心無い発言の応酬(特にカリーヌ!)がある
明日は、最も(?)作品のテイストに一貫性のある監督の作品を紹介します