引用元:amazon.co.jp
2010年公開、横浜聡子監督のショート・ムービー
観ている間、ずっと試されているような気になった作品
「あなたはこの映画をどう受け止めますか?」と
こういう試験的なアプローチを「感じさせる」作品は好きじゃない
純粋に映画を楽しみたいから観ているだけで、別に試験を受けているワケではないし
しかも、描かれるものがすべて美しくないことにも意図が感じられて、普通なら押しつけがましく感じるところ
母親が妊娠している夫婦の家は散らかっていて、林檎は腐っていて、ふたりとも服装も髪形もだらしなく、いろんなことにルーズで、言葉遣いも粗い
「飾らないところにリアルがある」と言いたいワケでもないだろうに、不快なレベルで飾らない夫婦の生活が描かれる
妻のエキセントリックな言動をどう受け止めていいのかわからず、この部分も試されているかのような感覚に陥ってしまう
途中で「理解できそうにないし、諦めよう」と覚悟すると、逆に何となく鑑賞ペースが掴めてきて、心地良くなるタイミングで終わってしまう短さ(31分)
はつえ(野嵜好美)と、たかし(宇野祥平)の夫婦はアパートに暮らしている
妊娠中のはつえは鼻歌を歌いながら最低限の家事をこなしていた
ある日、庭で洗濯物を干していると「ニャーゴ、ニャーゴ、猫を探しています」と繰り返す女の子を見かける
それを見て笑ったはつえだったが、女の子に声を掛け一緒になって猫を探すことになる
明日は、久しぶりに中川龍太郎監督の作品をご紹介