無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

616. おばあちゃん女の子

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引用元:amazon.co.jp

 

2010年公開、横浜聡子監督のショート・ムービー

 

 

観ている間、ずっと試されているような気になった作品

 

「あなたはこの映画をどう受け止めますか?」と

 

こういう試験的なアプローチを「感じさせる」作品は好きじゃない

 

純粋に映画を楽しみたいから観ているだけで、別に試験を受けているワケではないし

 

しかも、描かれるものがすべて美しくないことにも意図が感じられて、普通なら押しつけがましく感じるところ

 

母親が妊娠している夫婦の家は散らかっていて、林檎は腐っていて、ふたりとも服装も髪形もだらしなく、いろんなことにルーズで、言葉遣いも粗い

 

「飾らないところにリアルがある」と言いたいワケでもないだろうに、不快なレベルで飾らない夫婦の生活が描かれる

 

妻のエキセントリックな言動をどう受け止めていいのかわからず、この部分も試されているかのような感覚に陥ってしまう

 

途中で「理解できそうにないし、諦めよう」と覚悟すると、逆に何となく鑑賞ペースが掴めてきて、心地良くなるタイミングで終わってしまう短さ(31分)

 

 

 

はつえ(野嵜好美)と、たかし(宇野祥平)の夫婦はアパートに暮らしている

 

妊娠中のはつえは鼻歌を歌いながら最低限の家事をこなしていた

 

ある日、庭で洗濯物を干していると「ニャーゴ、ニャーゴ、猫を探しています」と繰り返す女の子を見かける

 

それを見て笑ったはつえだったが、女の子に声を掛け一緒になって猫を探すことになる

 

 

 

明日は、久しぶりに中川龍太郎監督の作品をご紹介