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2013年の松居大悟監督作品
2022年公開の「ちょっと思い出しただけ」と同じくクリープハイプの楽曲を使った作品
本作では彼らの楽曲を元に松井監督が書いた4つの短編をまとめた映画ということで、バンドのヴォーカルとギターそしてほぼすべての楽曲の作詞作曲を手掛けている尾崎世界観が原案としてクレジットされている
クリープハイプの曲を知らなくても楽しめる「ちょっと - 」とは違って、本作はクリープハイプの世界が好きな人向けの映画
個人的にはそれほど詳しくはないけれど、サウンドのセンスの良さと、スパルタローカルズの安部コウセイを思わせるヴォーカルが気に入っている(多くののファンは曲と歌詞に惹かれているのだと思うけれど)
印象に残ったのは、大好きなクリープハイプのライブの日に残業を強いられてしまうOL(山田真歩)の話と、トレーラーハウスで暮らしているフリーターの男(池松壮亮)と家出少女(黒川芽以)
20代から30代前半にかけて、多くの人が「自分のペース」なり「それなりの居場所」を見つけるタイミング
本作の登場人物は、それらをまだ手に入れられず、苛立ちを抱えたまま生活している風に映る
何となく感じていた挫折が徐々に確実なものに感じられ、もがいてはいるけれど諦めてもいる
そんな彼らにぴったりの曲を聴きながら楽しめる作品
明日は、南アフリカが舞台の映画を紹介します