無人島シネマ

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821. ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK

引用元:video.unext.jp

 

ザ・ビートルズによる“最後の新曲”「ナウ・アンド・ゼン」が、本日11月2日に世界同時発売される

 

 

1970年代に、ジョンの自宅でピアノとヴォーカルのみで録音したものを、1994年に残りのメンバーによってレコーディングされていた曲

 

その当時、ジョンのヴォーカルとピアノを分離してクリアなサウンドを実現することが、技術的に出来なかったためにリリースされず、そのままお蔵入りしてしまった

 

ところが、2021年公開の「ザ・ビートルズ Get Back : ルーフトップ・コンサート」で、映像と共にサウンドの修復技術が賞賛されたことにより、再びこの曲に対して「何かで出来るのでは?」という考えが浮上したという

 

 

 

本作は、劇場公開やDVDの発売時に目にしてはいたけれど、「観客がワーキャー騒いでいるから音楽もよく聴こえないんだろうな(だとしたらつまらないなあ)」とスルーしていた

 

ナウ・アンド・ゼンのリリースを知って、(この曲に直接関係はないけれど)何となく本作を鑑賞したところ、ふたつの大きな個人的勘違いに気づいた

 

ひとつは、演奏以外のシーンも充実していること

 

絶頂のアイドルとして、その人気を一過性のものと捉えているインタビュアーに対して、ジョンが(それに反論するでもなく)ジョークで相手にしない痛快なシーンや、エルヴィス・コステロなど、当時リバプールで熱狂の中にいた人たちによる証言など、希少性の高さや、内容の濃さに驚かされる

 

そしてふたつ目は、演奏シーンが素晴らしいこと

 

正確に言うと、演奏も、サウンドも、そして臨場感も素晴らしいこと

 

先述した「ワーキャー」には、悪い先入観しかなかったけれど、「ツイスト・アンド・シャウト」などを聴くと、演奏がそれを煽っている(自然な盛り上がりである)のもよくわかるし、メンバーの演奏とヴォーカルやコーラスも決してかき消されてはおらず、一度あの大歓声の中でリンゴのドラムを聴いてみたかったと真剣に思った

 

 

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