引用元:filmarks.com
2019年のアメリカ映画
公開当時やたらとポスターを見かけた作品
監督は女優オリヴィア・ワイルド(アメリカとアイルランドの国籍、芸名のワイルドはオスカー・ワイルドから)
何とこれが監督デビュー作
ビッグネームがキャスティングされておらず、内容も卒業間近の学生がプロムの相手を探すという、ありきたりな設定ながらもヒットした
ロサンゼルスの高校に通う、幼馴染のモリー(ビーニー・フェルドスタイン)とエイミー(ケイトリン・デヴァー)
生徒会長のモリーは、三年間勉強だけの生活、その甲斐あってイェール大への進学が決まっていた
一方のエイミーは、社会的な活動に熱心で、卒業後はアフリカに行く計画を立てている
そんな学生生活も残りわずかとなったある日、モリーが学校のトイレの個室に入っているとクラスメイトたちが
「モリーってダサイよね」
と彼女の悪口で盛り上がっているのを耳にしてしまう
とはいえ「名門大への進学を決めた私が、彼らの悪口に恥じる必要はまったくない」と個室から出て手を洗いながら、堂々と反攻し始めたところ、遊んでばかりで将来の見込みのないダメな人たちだろうと思い込んでいたクラスメイトも、名門大や有名企業、そしてひとりはモリーと同じくイェール大に進むことが決まっていることを知る
すべての楽しみを封印して進学を決めたというのに、こんなチャラチャラした奴らと同じ結果???
と激しいショックを受けるも、モリーはすぐさま残り少ない学生生活をエンジョイすべく、生徒会副会長のニックが開催するパーティーに参加しようとエイミーを強引に誘う
「卒業白書」(1983年)や「レス・ザン・ゼロ」(1987年)などなど、卒業間近の葛藤と、暴走(?)を扱った作品は数多くあれど、本作のヒットには、このテーマの普遍性と同時に、他の作品では扱われていない新しいセンスが感じられる
タイトルのブックスマートとは、「お勉強はデキるけれどちょっと話が通じない」という、まさに主役のふたりの様な人を指す表現らしい
日本で浸透している言葉ではないけれど、多少は本作が認知に貢献したかも
明日は、ひとつの先入観が間違いだったことに気づいた作品をご紹介