無人島シネマ

毎朝7時頃更新 忘れてしまうには惜しい映画 と雑記

621. 草原の輝き

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引用元:amazon.co.jp

 

1961年のアメリカ映画

 

再びururunadoさんに紹介いただいた作品

 

 

 

カンサスに住む高校3年生のバッド(ウォーレン・ベイティ

 

有力者である父親の期待に応えるためにイェール大を目指し、フットボール部のキャプテンとして活躍している

 

しかしそれを重荷に感じている彼は、イェール大ではなく農業を学べる大学に数年通い愛するディーン(ナタリー・ウッド)と早く結婚したいと考えていた

 

一方のディーンも母親の価値観の押し付け(結婚する前に男性と近づき過ぎてはいけないという)でバッドと自由に過ごすことが出来ず心苦しい毎日

 

そんなディーンの煮え切らない様子にバッドは時々感情を抑えきれず、ふたりはつい気まずい雰囲気になってしまう

 

 

 

 

 

1961年に公開された1928年のカンサスが舞台の映画

 

親から押し付けられる道徳観や周囲の目などに「がんじがらめ」な高校生のふたり

 

現代なら何の問題も無く幸せに過ごせる話ではあるけれど、本作が描いている本質的な部分は今の高校生にも当てはまる内容

 

(時代設定の中においては)ひとりも悪者が登場しないのにディーンとバッドのふたりが辿る悲恋について、今の高校生は果たしてどんな感想を持つのだろう

 

 

互いの両親による暴言や貞操観念の押し付けなど、今の時代では良しとされないシーンも多いけれど、それも含めて今でも観られるべき作品だと思う

 

 

 

明日は、少年ナイフが主題歌のあの作品をご紹介